みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

ペアレントトレーニングについて知ったメモ

図書館で借りた本。ずっと読みたかったけど半年くらい順番待ちして、ようやく届いた。

この本で、初めてペアレント・トレーニングについて知った。

小5のときに、となりのクラスの先生がいきなり授業中に怒って(?)教室から出ていく、ということをよくやっていて、学年中の児童保護者からひんしゅくをかってたけど、あれは一種のタイムアウト行動だったのかな?とも思う。

とはいえ、隣の密室で実際どのような声かけがあったのかわからないので、今度その密室にいた人に会ったら聞いてみたいなあ。

 

アレント・トレーニングは発達障害の子どもを持つ親向けのものだそうだけど、受けてみたいと思った。また、「受けたほうがいいんじゃないか?」と思う人もるなあ。

親が発達障害だった場合はどうすればいいんだろう。

インドネシアのバティックはなぜ市場を広げられたのか (仮)

togetter.com

上のとぅぎゃったーのはてぶトップブコメ

id:shufuo 世界中探しても民族衣装業界が成長産業な国なんてどこにもないだろう

とあったので、バティックはどうなんだろう...と思いちょっと思いつく限り書きます。まとまってないですし、誤りも多いと思います。2010-2013年、ジャカルタで新聞記者をやっていたとき、このバティック産業のことを取材していたので、記憶を頼りに書きます。

1.そもそもバティックは「民族衣装」と言っていいのか?

広義でいうと、バティックはろうけつ染という手法で作られた(染められた)布のことです。

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もともとはジョクジャカルタ、ソロ等中部ジャワの王家の人々が、この布を使った腰巻や肩掛けや衣装をお召しになられており、それぞれの王家がそれぞれの模様を持っていました。日本的には家紋みたいなもんでしょうかね、ファミリー柄的な感じでしょうかね。下の画像の右のおじさんの恰好が、クラシックな、伝統的な、王宮に出入りする人の服です。腰巻と帽子がバティックです。

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模様は地域によって特色があり、ジャワ島北部では中国文化の影響を受けた花鳥、唐草模様をモチーフにしたやつが多いです。(例、下の画像)日本軍統治下は、日本の着物の柄を題材にしたバティックが生産されることもありました。 

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ところが、近年はろうけつ染という「手法」ではなく、「バティックの柄」に注目されています。バティックというけれど、染めてなくてバティック柄を印刷した布、ということはあるあるです。

そして、プリントだろうが手染だろうが、バティック柄の布を使った服はみんなバティック衣装と言います。

このバティック衣装はNational Costume、民族衣装扱いをされてます。

ある意味、バティックを使った服であれば、それはデニムに合わせようがオフィシャル着だろうが、National Costume:民族衣装としてのバティックという扱いです。

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これも

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これも

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これもバティック衣装。

 

つーわけで、本来は布を指し示すものが、柄を指すようになり、その柄使っている服全部も含めてバティック衣装と言われているんで、それを「民族衣装」といっていいのか、わたしはちょっとモヤっとします。

バティック(ろうけつ染め)という手法を使って、 相撲や富士山を描いた布を作り、そこから服に仕立てる作家も取材したことあります。バティックが、布なんだか、技術なんだか、ファッションなんだか、最後までよくわかりませんでした。物質的なものでなく、フィロソフィー的なものなのかなあ。

 

厳密な「衣装」というくくりでは、ジャワの場合クバヤ↓なんでしょうね。

でもまあ、これもみんな割とカジュアルに着ていますけどね。

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2.ユネスコ世界無形文化遺産認定後、市場が広がる

バティック産業がすごーーーく拡大しています、2009年にユネスコの世界無形文化遺産認定後、毎年2割とか3割増とかいうスピードで上がっています。いや国内消費額じゃなくて輸出額だったかも。資料見つけたら追記しますが、そういうドキュメントの翻訳を何回かやった覚えがあります。

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こういうバティックの布の展示会を、東京ビックサイトみたいなところで数か月に一回3~7日くらいやって、後半は業者だけでなく一般も入場できるようになってます。布を買って自分で作るか針子さんにオーダーするか、もしくは会場でそのまま採寸してもらって作ってもらうこともあります。

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バティック関連の国内消費額の算出はすごく難しそう。インドネシアの人たちはメルカリ的CtoC取引をインスタ上でやって、電子マネープリペイドケータイの残高)で送金しあうでなあ。

3.なんで広がったのか?「バティックは正装」

なんで広がったのか。毎週金曜日を「バティックデー」と銘打って、政府が仕事服としてバティック着るのを奨励したが大きな要因と思う。例えば工場の起工式や、企業のセレモニー、国会などでもみなさんバティックを着ている。日本人含む外国人のビジネス出張おじさんたちは「とりあえずバティック着ればいいらしいから」って1着買う。

バティックは長い間、若い世代の間では「古臭いもの」「前時代的」と評価されていた。当時30代前半だった私の同僚(ミナンカバウ族のインドネシア人)も、私が入社した2010年ごろは「バティックなんか着ないよ」とバカにしていたけど、私が退職する2013年には週1-3でバティックを着ていた。金曜日だけ、あるいは式典用にバティックを着てみたところ、周りから「似合うじゃん」「そのバティックいいじゃん」と褒められ、国内旅行にいったらご当地Tシャツではなくご当地バティックを買うようになった...といった流れだったと思う、たしか。

 4.なんで広がったのか?「愛国心を表現するファッションだから」

私がいたときによく感じたのは、インドネシアの人たちは、自分がインドネシア大好き!っていうことをアピールするのが好きな人が多い。自分の表現ツールの一つであるファッションで、手っ取り早く「インドネシアの文化大好き!誇りに思っている!」とアピールできるなんだと思う。

バティックが好きというより、バティック着ている自分が好き、バティックを買ってインドネシアの国内産業・伝統文化保護に一役買ってる自分が好き、みたいな。エシカルファッションとして消費されている側面もある。(私がそうだったんだけど)

5:(追記)なんで広がったか?「デザイナーを巻き込んだ 」

ジャカルタでも、東京ファッションウィーク的なポジションであると想定される、ジャカルタ・ファッションウィークというのがあり、インドネシアのファッションブランドデザイナーのコレクションが披露されます。少なくとも、私が取材した2011年~2014年まで毎回、「バティック部門」というのがありました。プロデザイナーによるバティックを使ったファッションデザインに触発された、さらに若いデザイナーやインディーズブランドが、バティックを取り入れたコレクションを発表し続ける...そんないい循環があったと思います。

2011年ごろ、当時の商業相は、インドネシアを2020年までにムスリムファッションの中心地の中心地すると目標を立てています。ムスリムファッションは体の覆う面積が広いので、インドネシアの華やかなバティックやイカットなどと相性がよく、かつ天然石もよくとれるので、メイド・イン・インドネシアかつ素材も全部フロム・インドネシアで、世界中のおしゃれなムスリムに発信していこうぜ、そして外貨獲得目指そうぜ、という目論見です。ファッションウィーク系のイベントは増えていて、政府主催のインドネシア・ファッションウィーク、そのほかのムスリムデザイナー協会によるムスリム・ファッションウィークなど、増えてます。これらのイベントめっちゃたのしい。

 

 

いったん、本日はここまで。追記するかもしれない、しないかもしれない。

インスタでバティックの画像見てたらまたほしくなってきた...

 

追記の追記、かつ余談:多民族国家とバティック

「バティックはジャワ周辺の文化なのに、バティックを国家としてのインドネシアナショナル・コスチューム扱いするのはどうなの?」という声もあります。

前述の同僚は、当時はジャカルタに住んでいますが、一族のルーツがスマトラ島北部でミナンカバウ族としてのアイデンティティが強かったです。「バティックなんか着ないよ」って言ってたのは、「バティックなんか古臭くてダサいもの着ないよ」じゃなくて「バティックなんてジャワ人のもの着ないよ」という気持ちがあったのかもしれません。

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ジャワのバティックに相当するものは、ミナンカバウではソンケットという金糸を使った織物で、これも美しいです。

ソンケットを使った服も男女問わずありますし、オフィシャル着として着ていいことになってますが(たぶん)バティックほど着用奨励とはなってないでしょう。

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比較的ジャワに近いスマトラですらそうなので、パプアやカリマンタンの人はどうだろうか。モヤモヤしそうですね。

 

家族がaiboオーナーになる

aibo.sony.jp

インターネットでは「コレジャナイ感すげえ」とか言われているaiboさんを、家族が受け入れることになりました。理由と、買うまでのはなしをします。

オーナーがaiboを受け入れる理由

10年以上前にaiboが出たとき、わたしは「aibo買うくらいなら本物の犬飼えよ」と思ってました。が、結婚して家族が増え年をとると、世の中には本物の犬を飼えない人がいるということがわかりました。

オーナーは離れて暮らしている義母(68)。義母によると、義母が住む町では65歳以上だけで住む家庭は犬を新たに飼うことができないのです。日本全国そうなのかな?

 

わたしはことしの3月くらいから、毎日義母にLINEで10分から小一時間、子どもの顔を見せながら「今日何してた?」って話をしています。

天気がいいときはお客さんがきたり野良仕事をしながら近隣の人と話したりするけど、雨の日はそうでもない。そういう日はどうも声に張りがない。「きょうはずっと家の中で手仕事やってた。みきちゃんが初めてしゃべる相手だわ」って言われることもあってですね、ちょっとそれは精神衛生上マズいんじゃないかと思い、とにかく心配なんです、こっちとしては。

「寂しいからロビジュニアを買いたい」「うーん、これはいまいちって聞くからなあ」みたいなやりとりはちょっと前からあって、「何か」を探していました。

もっとなかよしRobi Jr.

もっとなかよしRobi Jr.

 

 そこで、aiboのお知らせですよ。

記者会見直後に、夫が義母とわたしとのグループラインに概要URLや動画URLを送ってきました。「これでしょ!」と。夜にわたしが義母と通話した時、買うことで合意。値段については「本物の犬の予防接種やトイレの砂とかを考えると、あんまり変わんないかもね」とのこと。わたしも夫も犬を飼ったことがないので知らなかったけど、本物の犬を飼うにも年間8~20万かかるんだね。

買うのがけっこうたいへんだった

21時半には子どもを寝かし付け、23時1分の販売にそなえ、夫婦でスタンバイ。わたしはmy sony IDを持っていなかったのでアカウント取得。わたしはラップトップ、夫はデスクトップで挑む。

23時01分から買えるはずなのに、買えない。画面が切り替わらない。

あっ!画面が切り替わった、と思ったら「レジが混雑しています。しばらく経ってから云々」のメッセージ。

二人で「画面変わんなくない?」「あっっ画面切り替わった、と思ったらダメだった」「おれもエラー」「あ、いけるかも!?」「いけそうだったらそっちで買ってよ!」と協力プレーなのか足の引っ張り合いなのか絶妙なやりとりを約20分。

すると、夫が「アッ行けた!」と歓声をあげる。

しかしその直後「ダメだ!楽天カードじゃ受け入れてくれない!」。

何たる悲劇。

「おれのカード入れ持ってきて!!」「わかった!これ!はい!」

「カードなんでもいいや...ダメだこれはキャッシュカードだ!!」

協力プレーなのか足の引っ張りなのか、焦りながら絶妙なやりとりを交わしたのち、なんとか買えました★

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来年がたのしみです。

「子どもと悪」

備忘録

 

子どもと悪 (今ここに生きる子ども)

子どもと悪 (今ここに生きる子ども)

 

 驚いたことに20年も前の本だった、だけど中身は2017年でもあてはまることだらけだ。この分野は根本的なものは変わらないんだなあ。

 

「笑っている子どもは大人に歓迎される」「子供はいつも上天気であることが期待される」。子どもを持ってみて思うけど、これは一種のポルノでもある気がしてきた。大人(老人)を喜ばすために無理に笑わなくていいのよ、あなたが泣きたいときは泣いてもいいのよ。

 

「母親のアンガーマネジメント」に関する本を読んだ

帰省先の図書館で見つけて、借りた。

ママのアンガーマネジメント: 子育てのイライラスッキリ 8つのマジック

ママのアンガーマネジメント: 子育てのイライラスッキリ 8つのマジック

 

 イラストが多めで流し読み感覚で読んだ。以下自分用メモ。

・「怒り」が第二感情で、「悲しい」とか「さみしい」とか、怒りに隠れた感情を見つける...というのは私自身もここ数年意識していること。親しい人とけんかをしたときに、やたら怒りを感じてしまうのは、なにか理由がある。「大事にされなかった」とか「わかってもらえなかった」だとか。その感情を因数分解していくと、自分の気持ちが揺れる傾向が見えてくる、気がする。

・紹介された8つのマジックのなかで、「怒りの温度計をはかる」というのを実践してみたいと思った。イラっとした瞬間、また怒りたくなる瞬間に、「この怒りの感情は10段階評価でどれくらいか(10は相手を殺したくなるレベル)」を測定するというもの。振り返ってみると、自分はそこまで怒らないんじゃないかなとも思うけど、こういうのって本人がただただ忘れてるだけのケースが多いよね。

・また「怒りのレコーディング」も興味を持った。いつ、どんなときに、どんなタイミングで怒りを感じたか、というものを記録していき、自分が怒るときの傾向を探っていくというもの。「わたし、毎日怒ってばかりだわ」という状況に追い込まれたらぜひ取り入れてみようと思う。

yondA!本 おっさんレンタル関係

備忘録です。

コミケ関係 

コミケが始まりましたね。17年くらい前はわたしもよく岐阜コミケで薄い本出してました。岐阜の中学生の課題テキスト「理科の学習」をもじって「理科の逆襲」っていう本を出してました。それはいいとして

読んでみました。 

人気サークルが謎ファンにつきまとわれたりすることがある、というのにおどろいた。

「ナイトプールでガチ泳ぎする人」 の話で言われた「女子供だけで楽しんでいるところに、場違いな行動をする男の人が入ってきやすい(男性側の心理的ハードルが低い)」現象は、コミケでも起こってるんだなあ。

「99%の人は普通の人だけど1%の人がおかしい対応してくる」みたいな話があって、それはコミケでもそうなんだなあ、という新たな気づきを得た。

「おっさんレンタル」日記

「おっさんレンタル」日記

 

創業者の西本さんの出した本。サクサク読めた。西本さんがこの事業を通じて脱皮というか成長している様子がわかってきた。お子さんの「パパをレンタルしたい」という話は泣けた。。。

普通に生活していると、出会う人の属性が固定化しちゃうんだよね。だから世の中で起きていることにも、自分の半径50メートルくらいしか観測できなくなっちゃう。自分と接点のない事柄・問題に気づきにくくなってしまう。

普通に生活していたら出会えないタイプの人との出会い・交流は両者にいい刺激を与えるからねえ。

わたしもおっさんレンタル、やってみたいなー。

 

「この世界の片隅に」をおうちで視聴した&感想

さんざん話題になった「この世界の片隅に」。私は近所の映画館で上映期間中に劇場で見ることができませんでした。

川崎では8月、市民ミュージアムの平和関係の催しの一環で上映されると知っていたので、それで見ようと思っていたけども、手足口病に感染した子どもの看病で実現ならず。こりゃDVDレンタルスタートするまでは無理かな~~と諦めていたら、なんとYahoo!プレミアムが「この世界の片隅に」を自宅などで視聴できるキャンペーンをやっていました。

premium.yahoo.co.jp

現在扁桃炎で動けないので横になって視聴しまして、先に見た友達らがいうように「すごくよかった」です。見てよかった。

以下感想(ネタバレ)

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