みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

1年間の形容

新学期がはじまって、自己紹介するたび一応マレーシアに1年間留学していてダブっていることを申告します。

その時、たいてい問われるのが「マレーシアの1年間はハッピーだったかそうでなかったか」。この質問は私にとっては非常に難しい質問なのである。

私は何件ものホストファミリーをたらい回しにされ、それはそれで有意義だった。

一軒目では実の息子よりも家族に愛され小旅行に何度も出かけたけれども、終わりがけになると家族の愛情が私に注がれすぎたことに対して憤慨した長男が私をいびってきた。
二軒目では英語が通じずストレスフルな日々を送ったけれども、孫のように大切に扱われ、毎日冗談を飛ばしてくれて街の散策しほうだいだった。
三軒目では、一緒にベッドを共有した11歳の成績優秀な娘が週に3回くらいおねしょして散々な被害をこうむっただけでなく、誘拐未遂に陥るわでなかなかない経験をして、最悪だった、かと思えば、かわいい猫とイスラム形式な日々で毎日学ぶことだらけで面白い日々だった。
四軒目では犬が四匹もいるし兄ちゃん姉ちゃん両方ともいるしで優遇をうけた、が、携帯電話をメイドさんに盗まれ、それが発覚するまで長男に「この娘は無能なバカな娘なんだ」とののしられまくった。

「1年間はハッピーだったか」…答えはでないわけですよ。
ハッピーでもないし、アンハッピーでもない、そう答えるとまるで無感情なこどもみたいですが、実際そう答えるしかないのです。

でも、それは日本にいてもどこにいても同じ気がする。不幸な日々もあれば、幸せばかりの日々もある。一概には言えないんではないでしょうか。

ハッピーな1年だったか、アンハッピーな1年間だったか、どちらともいえないけれど、ただ、「有意義な1年だった」。