みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

パートナーについて

今回一緒に旅に行った恋人について少し話そう。

彼は都内の某有名私立大学に通うピチピチの20歳で中学入る前くらいから2ちゃんにどっぷりつかっていたタイプの子です。そして、典型的なアンチ韓国です。きっと2ちゃんのアンチ朝鮮板や北朝鮮ヲチ板をROMってたタイプです。
なのに、大学の第二外国語では朝鮮語をチョイス。なぜならば「敵言語は知っとかないといけないから」。
「いずれ日本は朝鮮と戦争する。そういうときに俺は軍人には向かない(体つき)だけどスパイになれるから」
「世界大戦で、日本軍は’めし!’って言えた捕虜は生かしておいたんだぞ」
「朝鮮いったらレイプされるよ」
などなど。にもかかわらず韓国料理は大好きで焼き肉はもちろんママキムチのサムゲタンなどを好む。すごく好む。
今回H.I.Sのミステリーツアー、行き先も日程もわかってなかったため、最初は「韓国はなるべくやだなーでもたぶん韓国だろーなー」とぶつぶつ言っていました。
旅先がソウルにきまり、出発する空港でも「でもきっとソウルは二度といかないから」と発言。

朝鮮語わかるから今回の旅とくに言葉系のアイテムいらないだろうなーと思っていましたが、実際はまったくつかえませんでした。思ったよりできない。これが大学の第二外国語の限界なのか、彼が韓国語を怠っていなかったのか、たぶん後者に違いないですが彼が韓国語においてできることは、ハングルが読めるのと、単語が50個くらい知っている程度。彼はとにかくコミュニケーションを面倒がっていました。

2ちゃんで植え付けられた嫌韓流は並じゃありません。
1)ミョンドンでぷらぷらしていていたときのこと。
ある服屋にて、彼が好きそうな靴を発見どうやら彼も同じものを気になっている模様。
値段は4000円程度。日本で買うともっと高そう。というか服屋的にGAPとかああいうかんじのところ。きちんとしてる。
「試着してみなよ」
「サイズあるかわかんないじゃん」
「あなたサイズいくつだっけ」
「26」
「UKサイズかUSサイズは?」
「わかんない」
「くつの、ひも通すとこの下の奴ぺろーんとめくったとこに書いてあるから!!」
「え、ちょっと店出て外で靴脱がせてよ」
「外で靴脱ぐなよ!ぺろんてみれるから!!」
「あ、ほんとだ UK7、5だった」
「(店員さんに向かって手を挙げて)Excuse me, are there UK7.5, this type, this color」
いやがる彼を試着させることに。
結局横はばがきつく、サイズをあげると前後があまって結局買わないまま店を出ることに
「あー 何も買わないと殺されるかと思った」
そんなわけあるか!!


2)到着した日のこと。
移動に疲れたので、ちょっと仮眠をとるというパートナー。
わたしはホテルを抜け出してひとりぷらぷらすることに。
「ちょっとその辺歩いてるとレイプされるて!!」
されるか!!
「大丈夫だよそのへん歩くだけだから」
「あんたそんなんだからマレーシアで(以下略)」
「でもそこにあったセブンでちょっと飲み物買ってくるから なんかほしいのある?」
「あーじゃあお茶を」

セブンまでいったら、ファミリーマートを発見、そっちのほうが品揃えがよかったんでファミリーマートでお茶を購入。そのあと、雑貨屋(写真の麺などを買ったお店)を発見して、料理しながら接客するおばちゃんと、ガイドにのってるような韓国語、電卓で「これいくら」「まけてよ」コミュニケーションを小一時間エンジョイ。

「ただいま」
「おそかったねどこいってたの!!」
「途中で雑貨屋見つけたからそこでお店の人とお話ししてた」
「レイプされんかった!?」
どんだけ洗脳されてるんだ。。。

ほかにも、間接的に韓国の人に優しくしてもらえてよかったです。

ここまで嫌韓流だったパートナーも、帰る頃には「いやーソウルまたきてもいいかもしれん」というほどに。
おもしろかったなソウル。