みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

定額給付金を受け取るのもかんたんではない

先日親から『地域振興券振り込んどいた』とメールをいただきました。要するに定額給付金の話です。親が手続きをやってくれたので私は一切なにもせず受け取ることができました。ありがたい話です。
自治体によりいろんな方法があるようですが、どうやら聞くところによると、世帯主名義の銀行口座のみ受け取りが可能、というところが多いようです。私の周りでは。関東だとか四国だとかはどうなっているか全く私は知りません。ましてや、もっと田舎の方なんかはどうなっているか知りません。

さてここで問題です。
老人のみで暮らしている、銀行口座持っていない(信用金庫ならある)、車など移動手段がない。
おばあさんのみ暮らしている、文字が読めない、銀行口座読めない。
老夫婦で暮らしているが、お爺さんの方は入院中、おばあさんが文字を読めない。
こういった人たちは定額給付金を受け取ることができるでしょうか?

そういった世帯がどれくらいあるのか私にはわかりません。

日本国内の識字率は100%と言われていますが、私はそんなことはないと思っています。
私も普通の人々と同じよう祖母が二人いますが、その両方とも文字の読み書きができませんでした。
書けるのは、自分の名前と住所、近所の地名。

これは私の亡くなった祖母の妹の話です。その人はある家に後妻として嫁ぎました。嫁いだ時義理の息子さんは既に成人していました。
嫁いで3年後、その人は1000万円の負債を抱えることになりました。主人がギャンブルでこさえた借金の保証人になってしまったからです。
「どうしてこんなことに?」と私の祖父母が彼女に聞くと、彼女は「あの人が、ここにお前の名前を書け、と怒って言うから。」と答えました。
私が産まれた年の話なので23年前の話です。
こういう文盲の人がどれくらいいるのかわかりませんが、80歳以上の農家の女性、文盲率が高そう。

ただ、文盲でないとしても、車等移動手段を持たない、町役場までタクシーで2000円といった地域で、銀行口座を持たない老夫婦はいるんじゃないだろうか。あるいは、世帯主が入院中で代理人手続きさえできない状況の一家とか。うちの実家周辺は結構そういう家が、ある。知っている限りで3世帯くらいある。

定額給付金を受け取れない人はいる。そういうのは完全無視で、「景気対策やりました」と声高におっしゃっているのが現状です。
ええ。地方自治体はどれくらい考慮なさっているのでしょうか。
頼んだよ地方自治体。