みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

インドネシアとFaceBookの関係について


(インドネシアの大統領、スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領のfacebookファンページ。日本でも管首相のmixiコミュとかありますよね多分)

フェースブックがいま日本でも話題になっており、それを使って新卒を採用しようと言う動きまであって、「(人とのつながり重視で選考するんだったら)なんでmixiじゃないわけ?」と違和感を覚えています。
とはいえ、おそらく、外国に行ったりして、外国と何らかのつながりがある人のほとんどはfaceBookアカウント持ってるんじゃないだろうか。FaceBookは、「私たちが日常で出会えるような知的文化層」にいるような外国人はほぼ必ずfacebookアカウントを持っています。その人たちと連絡を手軽に取るために、フェイスブックはかなり便利なツールになるのです。

私はインドネシアに住んでいますが、登録云々じゃなく、Facebookはインドネシアの生活に根付いています。インドネシアの人口2億3千万のうち、3千万人がフェイスブックユーザー。これは世界第二位の数です。とはいえ広いインドネシア、電気も通っていない地域だってあるわけなので、勢いある経済成長とともに安定したインターネットが普及し、どんどん増えて行くことになります。
しかし、フェイスブックの実情は日本のウェブ活動全体そのもので、州知事や官僚政治家、普通の大学生まで参加。選挙キャンペーンから新商品紹介、同窓会や結婚式のお知らせ、大学生のサークルのメーリングリスト的なものまで、ぜんぶフェイスブックの中で完結します。

そして企業はキャンペーンを起こそうもんならぜんぶフェイスブックで告知をしています。
バーガーキング・インドネシア
http://www.facebook.com/?ref=home#!/photo.php?fbid=453273051283&set=a.119644201283.103088.119637636283
これは友達にshareされたもの。15日までにセットメニュー頼むとちっちゃいバーガー(ホッパー)がタダでついてくるでよ、というはなしです。
バーガーキング・インドネシアの公式ファンページがFacebook上に作られ、「写真ページ」でフライヤーの写真をUpするだけで、ユーザー同士が「これはすごい」と思ったらそれをすぐ友達とシェアするので、どんどん広がって行く。
これはなにもバーガーキングインドネシアだけではなく、日系企業でもインドネシアの市場をよくわかっている企業は必ずアカウント・ファンページがあり、PR活動をしています。

キャンペーンをやるのにあたり、日本のようにわざわざ特設サイトを作ったりしない。というか、それだけの技術やそれにあてる労力がない。というより、公式ウェブページを見捨てている。
たとえば、日本最大手の食品メーカー・味の素のウェブサイトでは、各商品ごとの特設サイトの紹介(例:クノール)し、そのサイトも隅々まできちんと更新されているが、インドネシア最大の食品メーカーの場合、リンク死亡、最終更新日が3年前ということはよくある。閉店したショッピングモールの店舗のウェブページがそのままで、行ったとき困ったということもあった。
それに、クオリティ。グリコのポッキーの日にあわせた特設サイトのようなクオリティの高いインドネシアのメーカーのウェブサイトはいまのところまだ見たことはないし、ユニクロのようにツイッターと連動した企業サイトはこの国で作られる予兆さえ見えない。ビジュアルをそこまで重視しないのだ。*1

ビジュアル重視のサイトは重い→はやいインターネットがあるのは都市部だけ、それでもよく接続が切れる。だから、シンプルで必要な情報だけ広まって行くフェイスブックがどんどん広がっていくんだろう。
日本社会は、いま世界で注目を浴びているという理由だけで、あの「かわいくない」「おしゃれじゃない」SNSを受け入れて行くのだろうか、ちょっと見物である。個人としては受け入れて欲しくない。日本の独自の「かわいいSNS」「かっこいいウェブサイト」を維持して欲しい。企業は独自のキャンペーンサイトの創造をやめなでほしい。

フェイスブックの企業のPRは画像ページに使い回しした宣伝画像をアップするだけなので、画像が荒れて結局大事な情報がわからない、なんてことだってよくある。でもそれは私が気になるだけで、ユーザはあんまり気にしていないようだ。

そういうわけで、インドネシアの市場を狙うには、フェイスブックをつかっていけばいいんです。絶対です。

  • だがそこが問題

日本人を含め、インターネットにある程度付き合ってきた人は、インターネットの中にフェイスブックがあるという感覚だが、インドネシア人の中には「インターネットはやらないけどフェイスブックはやる、フェイスブックがあればいろんな情報が手に入るから」と、フェイスブック=いわゆるインターネット という感覚の人が少なからずいる。
画像をはりつけて文章をちょっと書き足すだけのフェースブック型のウェブ戦略が当然だと思うようになる。海外に売り出すマーケティング重視のウェブサイトを見慣れていないため、フェースブックのようなウェブサイトになる。

私と関わっているコピルワックブランドのウェブページ
けっこうこれはひどい。

きれいな、そして興味を引くようなウェブサイトつくりが普及すれば、海外からのアクセスが増え、ビジネスに繋がって行くんじゃないだろうか。


(以上はインドネシア滞在7ヶ月の私個人の見解です、加筆修正あるかもしれません)

*1:もちろん、大統領のウェブサイトはありますが、地方の市や官公庁のウェブサイトは止まっていたりします

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