みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

コンドーム

会社の女子トイレ行ったらコンドームがバスケットに入って【ご自由にお持ち帰りください】って書かれておいてあってすごいびっくりしたわ!
すごい動揺してたらみんなに笑われた。

日本だとコンドームとか性の話は【隠すべき】話題だけど、インドネシアの場合、
インドネシアでは、人口増大が加速しすぎて、【隠してる場合じゃない】のが実情です。

人口増大→食料確保が大変になるので1970年代あたりから「みなさん子づくり自重しましょう」っていう政策が国単位でなされており、学校いけてなくて字も読めないような地方の人対して、わざわざ中央から識者がやってきて「子どもを作りすぎるとこんなに大変なことになります」という講習を行うだとか、コンドームを配って使用方法の講習を行うだとか、「国家的家族計画の推進」がかなりオープンにされていました。

98年のスハルト政権の崩壊とともに、そういった体制にも変化があり、国単位だった家族計画推進が地方自治体に委ねられるようになりました。
たまにエイズの日とか母の日とか家族の日とか子どもの日を記念して、各地方自治体がコンドームを100万個配ったとかいうニュースも見ます(そしてわたしは翻訳します)もちろん、国家政策から自治体に委ねる政策になったわけなので、ぜんぜんそういうのやんない地域もあるので、地域によってはいまだにコンドームの使い方知らない地域もあるそうです。(そんで出産お置ける母子死亡率も下がんないとかね)

ジャカルタの場合、ジャカルタ特別州がそういった政策をやっているわけでなく、NPOや国連などの機関や企業(CSR的な意味で)自主的に配布しているらしいです。

うちの会社の通路クロスして向かい側に国連開発計画(UNDP)のオフィスがあり、今回のコンドーム配布は国連の仕業だということです。
また、ライブ会場とかでもコンドーム配られたりするそうです。
「おまえら盛り上がって子どもが子どもつくんじゃねーぞ」っていう牽制なのかな。同僚は「中学生の妹もこないだもらってきた」って言ってた。
日本人の感覚からすると「それでいいの!?」って聞き返したくなるんだけど。。