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みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

3/29-4/10一時帰国していました(1)ー日本の風景の背景ー


 こんにちは、みきほです。
 ちょうど桜の季節である三月おわりから4月はじめにかけて一時帰国していました。今回の目的は、痴呆が深刻化している母方の祖母に会うことです。成田空港に降り立った後、新幹線で岐阜に戻り、しばらく滞在した後福島に行き、東京に滞在してそのまま成田空港からジャカルタに戻るというけっこうハードなスケジュールでした。

 空港から出て、関東の交通事情に疎い私はあまり手段を知らなかったため、京成スカイライナーというものに乗りました。そして外国人観光客と一緒に、日本の風景スゴーイ、ステキーとかいう気持ちを胸に、写真をぱしゃぱしゃ撮っていました。

 海外暮らしが長くなっていると、日本の住宅の風景は非常に独特だと感じるようになります。インドネシア、シンガポールやマレーシア、台湾、韓国の市街地で、アパートメントやマンションといった高層住居ビルは、同じ姿形のものがボンボンと建っているケースが多いようですが、スカイライナーの車窓からの風景はそんなことはない。いろんな長方形の、いろんな色、カットの建物が並ぶ。民家も一つ一つ勝手やデザインが違う。
 なによりも、私がすてきだなあ、と思ったのは、大きな看板、照明、踏切、窓ガラス、布団を干す道具などなど、人々の風景にあるものすべてのつくりが非常にていねいであることです。そして、人はそれを大事に使っている。大事に使っているかどうかは分からないが、少なくとも粗末に使っていないことが伺えました。道には目立つゴミが落ちておらず、ほどよく清楚な感じ。
 「かんかん」ときちんと音が鳴る踏切を通ってしばらくすると、(それこそ私が仕事で使うカメラよりも立派な)一丸レフのカメラを三脚に立て、スカイライナーを捉えようとしていた男性4−5人が現れました。シャッター音こそ聞こえませんが、鉄道への愛がそうさせるのでしょう。写真撮影にいそしんでいるようです。
 
 企業が従業員を自殺に追い込むほど働かせるとか、お金がないから・いいパートナーがいないから今の若い人は結婚をしたがらないとか、日本独自の問題はいろいろある。そういうニュースを聞くと、この国は人間に対する愛情がどうなってるかわからんけど、ありとあらゆるモノを愛する愛情であふれている。
 なんとなくモノに対して礼儀を持つ、あるいはモノを作った職人さんへの敬意みたいなのがあるんじゃないか。また、そもそも800の神様がいてありとあらゆるものに神様が宿っているという考えが会った日本人のDNAが、モノを大事にさせてるんじゃないか。この風景を作った「日本の国民性」といったものを、そんなふうに考えながら、この景色を愛しく思いました。

 一つ一つのものがしっかりしている、きれいになっている、大事にされている風景というのは、とてもよかったです。本当にすてきで、こういった素朴な風景を持つ国が、私の祖国で良かったなあ、と心から感じました。

 にっぽん、だいすきー。