みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

ジャカルタクシー#4

 

4月2日 ブルーバードのヤニトさん(48)プラザインドネシア→ガンビル駅 2万ルピア

 もともと人材派遣会社を興していたが倒産、西ジャワ州チアンジュールに家族4人(妻、息子3人)を残してジャカルタで出稼ぎ中。3カ月前から単身ジャカルタに。 妻は専業主婦。


*個人輸入する息子

みきほし「お父さん1人で4人分養うの大変じゃない?」
ヤニトさん「今月から一番上の18歳の息子が旅行会社で働きはじめたからそれほどでもないね。こいつは優秀で、中国から靴とかコンピュータを輸入して、ブラックベリー(スマートフォン。独自のメッセンジャー機能がある)で売ってるんだ。高校生のころからそうやって、ちょっと家系を助けてくれてるんだ」
みきほし「へえ、それはすごいね。頼もしいね。コンピュータって例えば?」
ヤニトさん「アップルのやつだよ、アイポッドとかアイパッドとか」
みきほし「えっ。それ多分輸入許可いるよ」
ヤニトさん「えっ(動揺)どこの許可?」
みきほし「通信情報省か商業省かな?多分」

*今年1月から、インドネシア商業省が、携帯電話などを輸入販売する許可を義務づける大臣令を出しました.

みきほし「….。でもそれは企業だから、個人使用目的でやってるんだったらいいのかもしれない」
ヤニトさん「そうだろ!」
みきほし「でもはじめから売る目的で輸入しているんだったらそのうち摘発されちゃうよ」
ヤニトさん「....」


知恵をしぼってネット売買で家計を助ける息子には「えらいね」って言ってあげたいけど、こうやって違法ガジェットは売られていくんだなと思うと、微妙な気持ちになりました。つい先日まで許されていたことが、いきなり「違法」になるのは世の常だけど、それをキャッチできていないと大変な損害を受けそうだ。わたしも日々気をつけよう。がんばれ息子。
仕事中に携帯いじってる人がいように多いのも、もしかしたらサイドビジネスやってるのかも、なんてねー。