みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

ARTE2013 #2 インドネシアのファッションスナップ

 先週いったアートイベント「ARTE2013」は展示物もアーティスティックだったけど、来場者もみんなアーティスティックな雰囲気があった。

 欧州ベースの中国、日本スタイルをそのまんまコピーする近隣諸国のマレーシアやシンガポールと比べて、インドネシア人の服のセンスは独自性がありおもしろい。今回のイベント中も、「インドネシアの人はもしかして世界で一番芸術的な民族なんじゃねーか」と思った一瞬があった。
そもそも、彼らは姿勢が良い人の割合が多分日本より高く、女の子は脂肪がついていない人も多い。そういう人が着る服はだいたいかっこよく「キマる」。彼らが着ている服が、インドネシアが発信するイスラムファッションスタイルだったり、伝統布とのコラボレーションだったりするので、新鮮さがある。

 

ということでとったファッションスナップ一部紹介します!!!

入場料無料故、あらゆる所得層、そしてファッションブランドを使う人が入り乱れたARTE2013。展示物だけでなく、来場者を見ているだけでも楽しかったです。

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ムスリムファッション雑誌「Noor」の記者をやっているプトリさん(28)。
さすがNoorの記者、体を覆う面積が広いイスラムファションのポイントをよく抑えて、おっしゃれー。ヘッド、ボトムスは同色の強いバイオレットで、淡い同系色を差し込んだトップス。そして靴の赤み強いベージュも、ボトムスの色に負けない感じで、きれいにまとまってる印象受けました。

 

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 物販コーナーの売り子のニタさん(24)。森ガールな配色に、靴と腕時計のベリー系紫を加えているのでブドウとか秋の果物的な印象を受けました。インディーズファッションブランドの聖地バンドンの大学生で、きょうは100%バンドン製品に包まれてるそう。色気を出す目的ではない部分的シースルーのトップスいいですね。バルーンシルエットの膝丈のボトムスはこのあたりでは珍しいかんじ。

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西ジャワ州カラワチで看護師さんやっているロースさん(25)。あんまりインドネシアらしさはないんだけど、花柄のジャケットが6万5千ルピア(600円くらい)、パンプスも5万ルピア(500円ちょっと)というコストパフォーマンスの高さにおどろいた。モールも行くけど、安い市場でも探す。一か月のファッション費用は50万ルピア(5000円ちょっと)。
赤い靴、赤いインナー、ピンク色のジャケットのまとめ方かわいいな。

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ロースさんみたいに素朴な子もいると思えば、欧米ファッションそのまんま着てるような子もいるのがインドネシア。広告代理店勤務の、右からティカさん(28)、ディンダさん(27)。FOREVER21やZARAなど欧米ファッションブランドがお好きな様子。ディンダさんにいたっては、かばんがイッセイミヤケ。日本で2万円くらいするものを「友達の海外旅行でもらったもの」なので、そういう所得層グループだということがわかってくる。
みきほし「服どこで買う?」
ディンダさん「どこでも買うよ〜〜」
みきほし「んー、でもタナアバンとか輸入中古服市場はいかないでしょ?」
ティカさん「そうねーさすがにねー」
ディンダさん「あははー」

「どこでも」じゃないじゃん!!!
...というのがよくあるインドネシア。よく聞くと、やっぱりプラザ・スナヤンだったりポンドック・インダだったり。
ディンダさん「モールで期間限定でやっているバザーも好きよ。インドネシアのブランドそこで見つけるわ」
と、「モール」が狩り場の様子。ファッションに使う額は「わからない」とのこと。わからないくらい使ってるのか。。。気にしないでお金を使えるから「わからない」のか。お金持ちといわれる層のお金の使い方にはおどろかされるなあ。

繰り返します。入場料無料故、あらゆる所得層、そしてファッションブランドを使う人が入り乱れたARTE2013。展示物のユニークさはさることながら、来場者からインドネシアの経済文化的側面をかいま見れる、おもしろいイベントでした。

(ほか数スナップ撮っています。興味がある方はメールかコメント欄からご連絡ください)