みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

マレーシアにいました(4)ーコンテンツ編

■サラバ日本ドラマ

 10年前、マレーシアでは中国語字幕の日本のドラマのVCDがフルセット600円程度で売っているなど、日本ドラマ市場がちゃんとありました。いまやその影もなく、韓国ドラマの波が老若男女をとりこにしています。

 「韓国ドラマなんて時間の無駄だと思ってたけど、モスクでコーランを読む会の友達に勧められて、●●(聞き取れなかった)の王宮を見はじめたら、とてもおもしろかったのよ」

 香港から流れて来たVCDやらなにやらが流れ込むとともにやってきた10年ちょっと前の日本ドラマブーム(といえるものなのか?)は、華人を中心とした若者が担っていたけど、韓国は老若男女。わざわざ電車で片道30分かけて国立モスクに通うような、熱心なムスリムのおばちゃんにもうけてる。日本でも韓国ブームですが、この老若男女に通じてる現実に脱帽。

■アニメは国産です

 インドネシアで大人気のアニメはドラえもんちびまる子ちゃん。ありがたいことに、軒並み日本のアニメです。

 では、マレーシアは? 10年前はパワーパフガールズとかそういう洋モノがまあまあ人気でした。いまは、国産アニメ「ウーピン・イーピン」がずば抜けて人気です。


Upin & Ipin - Upin, Ipin dan Apin (Bahagian 1 ...

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(親のiPhoneでウーピン・イーピンの動画を見る幼児)

 2007年ごろに作られたもので、5歳の双子が主役。幼児にイスラム教徒の文化を教える知育・情操番組だとか。日本でのしまじろう的な位置づけなのかな。これがえらい人気で、子ども向け学用品、市内の看板など、どこにいっても、おる。

 国産アニメーーというか、その国の方向に沿ったストーリーを含んだアニメは強い。インドネシアはいまドラえもん天国だけど、より自国民に身近なウーピン・イーピン的なキャラクターが生まれたら、インドネシアでもドラえもんの存在感は低下するーーのかも?