みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

【注意喚起】おみやげに「東京ばな奈」はダメのようです【NOT HALAL】

 前回、「日本人のお土産はバナナクリームケーキ(東京ばな奈)ばかりで飽きた」という女性のコメントを紹介しておいてなんですが、実は、東京ばな奈、厳密にはムスリムは食べちゃダメ、みたいです。

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キャラメル味:卵、砂糖、小麦粉、水あめ、乳等を主要原料とする食品、バナナペースト、植物油脂、バナナピューレ、脱脂粉乳、ゼラチン、洋酒、加工でん粉、調味料(アミノ酸)、香料、着色料(カラメル、カロテノイド)、乳化剤(大豆由来)、膨張剤、ソルビトール(公式ウェブサイトより

 

例としてキャラメル味の原材料表を出しますが、クリーム状のものがはいってるもの(限定品含む)には洋酒が含まれています。アルコール類なので、厳密にはムスリムは摂取することができません。つまり厳密にいうと東京ばな奈は、ムスリムが食べられないお菓子、なのです。じぇじぇじぇじぇじぇー。

 もちろん、すべてのムスリムがイスラムの教えに沿った生活を遵守し、アルコールを含むお菓子を断っているーーという訳ではありません。マレーシアにもインドネシアにも、豚を食べちゃうしワインも飲んじゃうムスリムもいます。どれくらいイスラムの教えに沿った生活をするかは、個人の裁量に委ねられています。それゆえ、最大公約数であるハラル食品に近いアルコールフリー、豚由来の成分フリーの食べ物を選ぶのは、礼儀であるし気配りであるかな、と思っております。

 いま、日本では食品アレルギーを持つ方が増えていて、成分表でたまごマークやそばマークがついていますが、それらと同じ感じでお酒マーク、豚マークを作ってほしいなあ。

 豚とアルコールがなきゃハラルといえるか、といえばそうじゃーありません。厳密にいえば、製造環境なども調べなければ「ハラル」とはいえません。


 それでも、インドネシアの人の基準となるのは豚とアルコールの有無。豚・アルコールフリーのハラルに近いお菓子や食べ物をまとめたサイトや本、フリーペーパーがあればよいのにな。作りたいなーーー。