みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

【光脱毛は】美人でも鼻下のウブ毛放置【はやらない】<脱毛・インドネシア編>

 前回に引き続き、脱毛ネタ。今回はインドネシアの脱毛事情です。

  • 主流はブラジリアンワックス

 そもそもインドネシア人は習慣として脱毛をするのか?文化的価値観などはのちほど紹介しますがゲーノー人、キャンギャル、ショーモデルを中心に、ワキなどの脱毛をされている方が一定数います。まだ一般には広がっていません。日本だって昔はそうだったし上海などもいま過渡期と言われているので、インドネシアは過渡期の前の段階、かもしれません。

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 インドネシアでの主流はブラジリアンワックスです。ジェルみたいなのをぬってビリーってはがす、めちゃくちゃイタいという方法です。(恐ろしいのでみきほしはやったことないです)施術をしてしばらく後は毛がはえてきませんが、しばらくしたらまた毛が生えてきます。価格は部位にもよりますが、1回1,000-2,000円くらい。値段はそれほど高くはなく、一定の給料をもらってる人にとって払えない額ではないので、結婚式や露出の多い服を着るイベントがある時などに施術するわーという感覚なのかも。

  • インドネシアに光脱毛って、あるの?

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 私がいたジャカルタでは2012年ごろから、現在日本では幅を利かせている脱毛方法「光脱毛」(IPL脱毛)が導入され始めました。
 値段はけっこう高く、ワキ脱毛がたしか100万ルピア(1万円)くらい。脱毛専門サロンよりも、富裕層向けアンチエイジングサロンのメニューの一つにIPL脱毛メニューが入っている感じです。そういうところだと、脚脱毛1回光あてるだけで2万円ーー脱毛の値下がりが進行している日本ではありえない値段です。最近はクーポンサイト利用でワキ6回5,000円とかあるみたい。参考→Ariesta Skin Care

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 ちなみにおとなりの先進国シンガポールでは2010年にはもう「ミュゼ」が進出済で、光脱毛が徐々に広まっていたようですが、当時は3万円くらいだったように記憶しています。現在はキャンペーンで約10,000円程度のもよう。Grouponでワキ2,000円のプラン見付けたので、だいぶ日本の水準に近づいてきたという感じかしら。

  • 光脱毛はウケないと思う

 では今後、インドネシアでも光脱毛が広がっていくのでしょうか?結論からいうと、みきほし的にはまだまだかなーと思います。

 というのは、文化的価値観ゆえです。インドネシアの地方などではムダ毛が見える方がセクシーという考え方が残っているようで、都市部にいるあっと驚く美人さんでさえも、顔を近づけてよく見ると、鼻下のウブ毛が生えたまま。身だしなみとしての脱毛はまだ一般に広がっていなく、脱毛・剃毛するのは、テレビに出るお仕事の芸能人やインターナショナル人的なインドネシア人ぐらいという印象を受けています。

 前述したジャカルタの主流の脱毛方法ブラジリアン・ワックスは、永久脱毛ではありません。施術後しばらくは毛が生えていないように見えますが、しばらくしたら生えてきます。日本人的には永久脱毛ではない「また生えてくる」はマイナス要素ですが、インドネシアの女性的には、「また生えてくる」は決してマイナス要素ではなく、むしろまだ体毛を生かした性的表現ができる余地が残されているというポジティブな選択肢ととらえられているーーーのではないでしょうか。

 そんなわけで、日本では脱毛値下がりとともに光脱毛が一気に広がりましたが、インドネシアではたとえ値段が安くなったとしても、毛根を弱らせるタイプの光脱毛はあんまりはやらないんじゃないかな。ネックは値段じゃなく、毛を残したいという考え方なんじゃないかーーと思います。

 でもまあ、インドネシアの脱毛市場ははじまったばかりなので、コレから盛り上がるにせよ、盛り上がらないで現状維持のままで終わるにせよ、おもしろいテーマかと。卒論ネタで迷ってる大学生は、アジアの脱毛事情とか美容事情をテーマにすると面白いと思うよー。