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みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

なぜ航空機墜落が多発するのか/「バイトテロ」も航空機墜落多発も同じ

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(最初に断っておきます、具体的なデータに一切基づかない憶測のままの執筆となります。記事公開日が8月12日になったのはたまたまです。) 
2014年になってから、各国で飛行機の墜落事故が目立っています。大きく報道されたのをまとめてみました。
 
3月..マレーシア航空機が行方不明に。依然として謎に包まれている状況。
7月...マレーシア航空機がウクライナ上空で撃ち落とされる。
   台湾国内線民間機が台風による視界不良で着陸失敗。47人死亡。
   アルジェリア航空機、天候不良により墜落? 116人死亡。
8月...イラン国内線民間機墜落、38人死亡。
  
『こんだけ飛行機墜落事故が多発すると飛行機に乗るのが怖くなる』なんてつぶやきがいろんなところできこえてきますね。なんでこんなに飛行機トラブルが起きるのでしょうか?
マレーシア航空消失の事件は謎が多すぎるためおいといて、なぜほかの5件が起きてしまったか。
これはコンビニや飲食店でアルバイトスタッフがふざけた画像をネットにアップして店の評判を落としてしまう「バイトテロ」と問題の根本的なところが同じなんじゃないかなと思い、書き残したいと思います。

なぜ航空機関連の事故が多発するのかーー
一言でいうと「需要の拡大に人材が追いついていない

ことが原因だと思います。

インドネシアの航空市場を見てみましょう。
南山大学に寄稿したコラム広がる国内旅行市場においても言及したのですが、インドネシア国内では所得増の拡大により国内旅行市場が伸びています。島国であるインドネシア、東西5000キロ(バンコクから名古屋までの距離に相当します)での主な移動手段は飛行機。LCC航空のAir Asia,Lion Airは順調に売り上げを伸ばしております。

バタビアエアのように、マーケット規模の拡大に油断して客集めに失敗した弱小航空会社は業務停止に追い込まれるということもありますが、勝者はどんどん富を増やしています。

インドネシアの空を制覇した勝者の一つ、Air Asia Indonesiaは現在国内線で19路線、インドネシアからの国際線は22路線を運行中。
利用客数は600万人(2012)から790万人(2013年)、前年比34%増。まさにうなぎのぼりです。ニーズの拡大とともに飛行機も増やさねばなりませんね。

気になる所有機数は、この記事によると、2013年に8機購入して現在30機。2014年は飛行機の数を増やさないようですが、2021年には現在の3倍にあたる100機にするという目標もあるそうです。

 

また、インドネシアの空の絶対的覇者ともいえるLion Airについても同じことがいえます。利用客数は2340万人(2012年)から3000万人(2013年)と33%増加。やっぱりニーズの拡大とともに飛行機も増やさなきゃいけませんが、この数が桁外れです。

現在の機材数は100機。
発注数は
2011年;ボーイング737 230機
2013年;エアバスA320 234機 /合計464機注文中

機材をがんがん増やすLion AirAir Asia。その飛行機をコントロールできるパイロットはどこから調達するのでしょうか?パイロットだけじゃありません。飛行機を飛ばすには整備士をはじめとする多くの技術者・専門家が必要になります。それらの人材、どのようにして調達するのでしょうか???

話変わって、近年の飲食店やコンビニの人材市場を見てみましょう。それぞれのオーナーの共通の悩みは人材不足。口を揃えて「いい人材がいない。景気がよくなって、飲食業(あるいはコンビニ)にちゃんとした人が入ってこない」といいます。
人手不足のあまり、数年前の面接基準だったら落としてしまうような人材も、「まあちゃんと研修すればいいか」と採用にしてしまう。*1だけど研修なんかしっかりできないし、採用したスタッフは想定していたよりも飲み込みが悪いため、研修もおなざりになってしまう。

その結果、起きたのが「バイトテロ」です。
きちんと研修を受けていないアルバイトが、あるいはルールを守れない人々が、あんな写真こんな写真をツイッターにあげて、大変なことにしてしまう....。

つまり、世界の航空市場でも、飲食店やコンビニの「バイトテロ」に近い事が起きているのかもしれないのです。
人材の能力不足によるバイトテロならぬ飛行機事故という形で。