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みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

(Twitter補足)マレーシアの学生制服は全国統一されている話について

アジア アジア-アジアの事情

7月のツイートなのです。コラムニストの勝部元気さんにRetweetされ、そこそこ話題になったので、解説加筆します。

マレーシアで女子高生をやっていました

わたしは2003年から2004年、時勢的にはイラク戦争で揉めている中、国際ロータリーの青少年交換プログラムでマレーシアのセレンバンという街に1年滞在しました。私の三カ国語話せる素地はここでできたのだと思います。

マレーシアの高等教育で、私立学校を除いた公立学校は「国民学校(nasional school)」といいます。

学期は1月ー12月なので、日本みたいに「早生まれ」とかいう概念がなく、めんどくさくなくてよかったです。

マレーシアのJKとDKの制服

前述の通り、国民学校の制服は全国おんなじでした。違いは校章ワッペン(縫い付けるタイプ)だけなんです。

厳密には、女子は3パターン、男子2パターン。プラス、学級委員(風紀委員?)はシャツの色が違ったりネクタイの着用が義務づけられたり+@があります。

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女子の制服。
左:非イスラム教徒用の女子生徒の制服

中央:トドン(かぶりもの)をするイスラム教徒の女子生徒の制服

右:トドンをつけないイスラム教徒用の制服。

名札と校章は義務づけられています。

私はこの左のものと、友達から思い出にと右のタイプをもらいました。右のタイプの方が涼しかったです。全部そろえて20リンギ(当時600円)ぐらいだったとおもうので、激安だなあと思った覚えがあります。

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男子の制服
左:通常時の男子生徒の制服

右:金曜礼拝があるときのイスラム教徒男性生徒の制服

このほか、頭にターバンを巻くインド系(シーク教徒)の方は、左の制服の上に赤いターバンを巻いています。この赤色も色指定だった気がします。

画像はいずれもマレーシアのPTA的組織のサイトePIBGより転載しました。

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校章は、わたしの母校はこんなかんじです。
ハリーポッターホグワーツのような形だったので、「さすが元イギリスの植民地」と変に感動したものです。

家計配慮云々に関して

勝部さんへの返信で述べた「お古を親戚で融通し合うことができるよう全国統一にした」ことについてですが、これは私のホストファザーの言葉の受け売りです。実際に私がマレーシアの教育関係者や政府に質問したわけではないです。

「まだマレーシアは貧富の差が激しい。全国校章以外同じ制服にすれば、校章を外すか、上から縫い直せば、親戚同士や親しい人同士で中古の制服を譲って家計の負担を減らすことができる」
というようなコトを言っていたと思います。とはいっても「一着600円程度のもの、そんなにケチるものなのか?」と驚きましたが、当時のマレーシアはまだ「お金がない人はほんとうにお金がない」という状態だったのでしょう。
ホストファザーは獣医、ロータリークラブ会員であの街では知識人階級ということもあり、当時は「彼のこの手の見解はだいたい正しいな」と、納得した覚えがあります。

制服の全国統一化、日本では2つのメリット

勝部さんの意見に戻りますが、日本全国で統一というのはかなりアリだと思います。

理由の一つは、経済的な問題解決につながるため。

現在、徐々に経済格差が広がっています。世帯年収200万以下の世帯では、制服1セット2−3万円というのはかなりイタい出費のはず。

私の親世代(50代)に話を聞くと、学用品は親戚からもらった、制服も呼びとして従兄弟からもらったというような話が当時はありました。

もう一つの理由は、個人情報保護の観点で。

制服で街を歩くこと自体、ある意味個人情報を自らばらまいているようなもんです。遠目からでも「あいつどこそこ高校の子や」と。

これだけ個人情報にうるさくなってきているわけなので、制服の全国統一化は時代に合っていると言えそうです。

余談

マレーシアのJKの制服といえばこんなことがgigazineに取り上げられていました。参考にどうぞ。