みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

インバウンド客から「日本の中古ファッション」の需要が高い件についてセルフまとめ

 

 

 上でまとめたものの補足です。

*ちなみに3号店が出店したCenterpointは私が15年前留学していた街・セレンバンにできたショッピングモールです、すごい都会化したんだなセレンバン。。。15年前には一軒も日本食レストランない街だったのに。なんか感動だよ。。。。

日本ブランドの認知度はまあ高い

・ユナイテッドアローズやビームスなどのセレクトショップは、東南アジアのおしゃれに興味がある上位中間層や将来的に上位中間層になる学生の間で知られている。情報経路は、カジュアルに訪日できるアッパークラスのファッションクラスタ(インフルエンサ―や芸能人、デザイナーなど)経路もあるけど、経産省のクールジャパン予算でできた期間限定ストア。

・(参考)2011年、シンガポールのTANGSにユナイテッドアローズやBEAMSなど期間限定店を出す。KLイセタンでもポーター等を扱うポップアップストアあるも、堀田知人のローカルの人からは「素敵、だけど高いよね」という評価が多め。

↓参考

www.mangosteen.com.sg

www.fashion-headline.com

→だから、日本で流行ってる・日本のファッションに対する知識はあるし、感触は悪くない。「いいな」と思うけど、値段がけっこうネックで実際の購入につながらない。

インバウンド客の中古衣料のニーズ 

・インドネシアやマレーシアの訪日旅行情報交換コミュニティを眺めていると、「(御徒町の)モードオフがすごいいい!」など、中古衣料店の口コミ多い。中古衣料店で買ったものを時刻の友達や同僚のお土産にすることも。ブックオフスーパーバザーとか、モードオフとか、そういう日本の中古ブランド服屋の情報ニーズが高い。けど絶対観光マップには載ってない。ここ、日本人側が「知ってほしい」情報と、インバウンド側が「知りたい情報」の溝だなと痛感する。

・アジア以外でも、フランスやオーストラリアの家族旅行者が、天候が予想外で服を急遽買ったという声あり。ユニクロのウインドブレーカーなどを買ってそのままホテルに捨てていってた。 

インバウンド客から「転売商品」としてのニーズ

・インドネシアでは「anello」のリュックが新品1万円以上で市販されている。(輸入品なので贅沢税がかかる)その値段でも買いたいということ。ちなみに日本の市販価格は3000円程度。2年前、子どもがまだ乳児だったとき、インドネシア人から「アネロの中古を(メルカリやヤフオクで)仕入れて羽田空港に持ってきてくれない?」的なビジネスの提案をもらったこと多数。

・ルイヴィトンやエルメスなどの中古国際ブランド品もニーズが高い。「シンガポールや香港で新品買うより日本のセカンドハンドのがいい」「日本人はキレイに使うから中古でも状態がいい」(インドネシア人・40代女性)

・インドネシア、マレーシア人相手のインスタ垢で「PrelovedJapan」(日本で大切に使われていたもの)を売る小売り業者結構多め。日本に住む留学生などが小遣い稼ぎ感覚でやってる。インスタで#prelovedjapan タグを検索。

アカウント例↓

www.instagram.com

 

アジアでは日本の中古衣料品が市販されている

・2012年前後のマレーシア、駅前などで衣料品を売ってる露店がランダムに出てくるんだけど、中身をよく見ると日本の中古レディースブランド。キャサリンロスとかavvとかローリーズファーム(古いロゴ)とか、状態はまあ悪くない。

・2013年前後のジャカルタでも、中級以下のショッピングモールで日本の中古衣料をリメイクしたっぽい服が売ってた。B級流れ品かな?と思ったけど、よくよくみるとどこどこ県立高校のジャージみたいなのもある。

・2010-2015の間でも、タイのバンコクで、または国境エリアで、日本の小学校のジャージが売ってるのを見かけたとの声あり。

→流通経路が謎。衣料支援品の横流しっぽい?

 

以上、私が知る情報をまとめました。越境ECは日本人より日本に住む留学生などのほうが一歩上手かなと思います。