東南アジアの宗教について1-精霊信仰part1-
- 作者: 上智大学アジア文化研究所
- 出版社/メーカー: めこん
- 発売日: 1999/02
- メディア: 単行本
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ゼミでは上の本を使っていて、先週の金曜日に宗教の重層性についての発表を私が行いました。
上の本ではフィリピンを例にとって述べてある。昔から、キリスト教が流入してくる以前から土着の信仰があった。それは、最高神がいて、その下に格下の神様がいて、そのしたに精霊がいて、その精霊たちの力を司祭(または呪術師)が精霊の力を借りて儀式を行ったり、病気をなおしたり、etc..
そんなことをするわけです。
司祭や呪術師は、ちょうど邪馬台国の卑弥呼みたいなもんでしょうか、それとも源氏物語の中での祈祷師みたいなもんでしょうか。そのあたりの事を考えると、フィリピンにあった「精霊信仰」とやらは、日本にも似た形であった、と考えられる・・・?
それはなぜだろうか・・・。
島国だから?そう思う方もいるでしょう。
フィリピンも日本も、確かに島国です。ですが、気候も違えば地形も異なります。国家としてのフィリピンという概念を捨てて、地域として考えてみてください。島国だから、ということはまったく関係なく、同時、不思議なことに、そういう信仰はたいていひとつのコミュニティで終わるのですが、現フィリピンのあちこちで、まったく同じではないけれどいくらか共通点がある「精霊信仰」を行っていました。
また、この「精霊信仰」は現フィリピンだけでなく、ベトナム、タイ、マレーシアでも行われていました。仏教が流入する前の日本は各宗教が流入する前の東南アジアの国々に似ていて、そのことを考えると日本はどちらかといえば中国より東南アジアに共通点が多いんじゃないかなーと思ったりします。
とも、一概には言えませんね。そのあたりは、儒教がはいってくる前の中国はどうだったのか、調べてみないとわかりまんねー。
最後までまとまらないままですが、東南アジアの宗教について1、おしまい。