みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

ベビーシッター普及だい☆さく☆せん

http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20080806/1218063846

id:michikaihuさんのにっき2008-08-06 よーし、ベビーシッター普及キャンペーンを張るぞ。を読んでの感想。まとまってない。。。

これはすごくいい事だと思う。
わたしがマレーシアにいて思った事は、都市部の共働き家庭、農村部である程度裕福でその地域で女主人もなんらかの役割(宗教的なもの等)を持っている家はたいていインドネシアからの住み込みメードさんがいるのだ。
メードさんの役割は家事ひととおりと子守り。女性が任される仕事をやる人がいる事で、たとえば女性は弁護士として仕事に出かけたり、あるいは村の女性イスラム礼儀塾みたいなの開いたりして社会貢献をする。
でもこの構図は戦前、戦後ちょっとあたりで、娘さんが裕福なおうちに住み込みで奉公する、っていうのと同じようなものなのよね。それができたのは昔日本はいま日本で叫ばれている「格差社会」の比じゃないくらい、格差社会そのものだったんだよね。いままた格差が広がってきて、娘さんの奉公
システム復活、って言うのも悪くはないかもしれない。

日本での共働きで問題になるのはこどもが学校終わってからのこと。私の実家もそうだったけれどもかつてはじいさんばあさんと住むのがふつうだったから、「こどもの管理」、こどもになにかあったら病院に連れて行く事等そこまで難しくなかった。
考え方の一つとして、こどもを放課後預かってくれる場所として塾だのピアノだの習い事をさせる、というのもあるらしい。それに共通点があるけれど、私の家庭教師としてのバイトで数学英語など教えた後、たまに一緒にゴハン作ってあげたりという事もする。お時給もらえるんだったら一緒になんかDVD見たり(そしてその感想文を英語で書かせる等ハードな事を)してやってもいいかなーとも思う。大学生のバイトとしてのベビーシッターもそんなに違和感ないなーと思う。家庭教師とベビーシッター、時間幅広げたらあんま変わらないんじゃないかな。もちろん相手のこどもの年齢によって、気を使う気の種類も変わってくるけれど。

はてなハイクにも書いた事ことでだけれども、こんな話がある。わたしが以前スーパーブルジョワジー家庭のブルブルジョワジョワ私立小学校X年生の女の子のおうちに家庭教師仲介会社を通じて派遣されるという話になり、わたしが初回指導日に関する電話を入れたときに、「XX大学の外国語学部の方なのーー、五カ国語もお話しになれるのなんてお素敵だわあ、それでお父様はどちらの大学出?」「あ、その、中卒なんですけど」「あら、そうなの、悪いけれどもそういうタイプのご家庭の方とはなるべく娘に関わりを持ってほしくないものですから、仲介会社のほうにはわたくしからお電話を...」と、まあ 父親の学歴が原因でお断りを受けた事もある。いろんなおうちがある。ほんとうに、いろんなおうちがある。大切な事なので繰り返します、いろんなおうちがある。
それぞれのおうちに合ったベビーシッターを派遣するのに、いろいろな問題が出てくるんだろうなあ。当たり前だけれども、家庭教師派遣よりも複雑そう。

あと、ベビーシッター普及を妨げるもののひとつに、日本人は家にひとをあげるのを嫌う傾向がある
、とおもう。家庭教師やってて、いやそれ困るよ、とも思うのがお母さんが「教えているとき、わたしこの部屋にいたほうがいいですか/いていいですか?」って聞いてくる場合があること。これ結構衝撃。
ひとんちにあまり上がらないようにしてる人もいるし、自分の家で宅飲みとかなるべく嫌だなあって言う人もたまに見かける。日本ではひとんちの冷蔵庫勝手にあけるのは失礼にあたるよね。外部の人間に家の中の事をいじってもらうことに抵抗がある人は多いとおもう。
だから、ベビーシッターを雇う事に関して「そこまでするの?」っていう視線を向ける。なかば非難のような視線。その視線は他人にも向けるし、それをやろうとしている自分自身にも向ける。