みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

アジアンメディカル1

わたしは漢方薬を愛用しています。
去年大変だったときも知人の紹介の漢方医のところにいって漢方の力を借りて元気になったので、漢方はとても信頼しています。たまに、「漢方?高いしきかないじゃん」っていう声もききますが、
1)漢方は即効性のものではない
2)体に合わない漢方薬を使っている
のではないかなーと思います。

漢方は体質改善のものがほとんどで、もちろん中にはそうじゃないものもあるんだけど、少しずつじわりじわりと効かしていくものが多いのです。わたしは尿路結石できやすい体質だったのですが、ここ1年半くらいできてないのはたぶん漢方のおかげなのかなって信じています。
また、「こういう症状にはこの漢方」とうたわれている漢方にむやみに手を出すのもよいとは思えません。漢方薬に頼るのであれば、きちんとした漢方医のところへ行き、漢方医に自分のからだをみてもらうといいと思います。
宣伝になってしまいますが、私がなごや時代にお世話になっていた先生は井上内科という内科で池下駅のサンクレア池下の4階に入っています。そこの先生は、体を触って「体のどこが冷えているか」「体のどこに熱が溜まりやすいか」というのを見て、その人その人の体質にあった漢方薬を探してくれます。自分の急所もみてくれます。「あなたはここのツボあっためればいいのよ」とアドバイスをくれ、それに従えば結構健康に生活を送れていました。



ところでわたしはジャカルタに住んでいます。名古屋千種区の井上内科には通えません。さて、どうするか。。。
インドネシアにも華僑はいます。華僑いるところに漢方薬あり。
ただし、ここで気をつけないといけないのは、その地域によって漢方薬もかわるということです。

そもそも、日本の漢方というのは伝統的な中国漢方医学に加え日本で日本の気候にあわせて独自に発展していったものなのです。
大学2年生の頃に、愛知万博シンガポール館においてあった漢方薬を管理している金城学院大学に取材に行った際にきいたのだけども、シンガポールの漢方はもともと中国の伝統的な漢方医学に加え、あるいはそぎ落とし、気候にあわせて独自の漢方レシピを持っているそうだ。おそらくインドネシアの漢方もそうで、どちらかといえばシンガポールの漢方とインドネシアの漢方は近いかもしれない。マレーシアはどうだろうか。ちょっと気になってきた。

で、まあつまり日本では手に入った、例えば「葛根湯」という名前の漢方薬。香港では手に入った。じゃあ、インドネシアではどうでしょうか。
DSCN1398
「おにーさん葛根湯くださいな(葛根湯、と書いた紙を見せて)」
「ごめんそんなものはウチにはないね、葛根を使った別の風邪薬ならあるよ」
「それでいいです」
という案配でインドネシア漢方を買ってみた。
DSCN1403

それぞれが生薬で、これを30分、1リットルの水で煮出して1日3回なくなるまで飲み干せばいいらしい。
あとどの漢方薬局でも漢方医が駐在していたけど、「体の調子が具体的に悪いこと」が診察の前提になっていた。
「レシピを持ってきてくれれば、うちにない漢方も作ってあげるよ」
といってくれたので、漢方薬の生薬のレシピを探して今度いってみます。