マレーシアにいましたー(3)低くてええんか?食の自給率
マレーシア西部(マレー半島側)の野菜の産地は、クアラルンプール北部にあるゲンティンハイランドやキャメロンハイランドなどの高原であることが多いのですが、中国産の野菜も増えてきました。ブロッコリーはイオン、ジャイアントなど大手スーパーでは軒並みフロム・チャイナ。
日本の農林水産省などのウェブサイトによると、マレーシアは穀物自給率も低く、肉類も輸入に頼っている様子。牛肉は2008の段階で25%、主食のコメは約70%にとどまっている。しかしホストファミリーの主婦たち3人(60代1人、30代2人)に意見を聞いてみると、食の自給率が低いことに危機感を持ってる様子はなかった。
食の自給率が低いことに危機感を持たせないーーーこれは工業化をすすめる政府の方針なんでしょうかね
■日本食の存在感はいいかんじ
日本勢ーーつまりマレーシアでの日本食の人気度はと言うと、10年前に比べて相当勢いづいています。マレーシアの日本食ブームはどういう歴史をたどっていったのかよくわかっていませんが、1980年代から進出していたジャスコ(イオン)の存在は無視できないでしょう。クアラルンプール内で昔から名所的なモールとして知られているミッドバレー・メガモール内には、イオンが買収したカルフールの店舗跡地をそのまま使った超大型スーパー「イオンビッグ」と、日本のイオンスーパーのような「イオン」の二店舗があります。その後者のほうでは、野菜などの日本産食材をブース作って売っていました。
見づらいですが、下に「JAPAN」の文字。日本産食材を売ってます。りんごとかメロンとか。
2−3年前からマレーシアでの販売をしている日本のきのこメーカー「ホクト」(本社は長野県)のぶなしめじ、白いしめじのブナピーなどは好調のようで、販売価格は3パックまとめて400円程度。(ちなみにジャカルタのでの販売価格は200円、日本では78円)5−6分ほどぼーっと見てみると、華人のおばちゃん、マレー系のおねいさんがバスケットの中に入れてくれました。けっこうな売れ行きでは?2014年にはシメジ工場を空港近くに作って国産化するようで、これからも楽しみだな。
お惣菜コーナーには日本のスーパーさながらにちっちゃな鰻丼とかカツ丼とか赤飯弁当とかもあり。あと、しょうゆかめんつゆか何かの試飲・試食も盛況でした。
この簡易な日本食デリカ付きのスーパーの「イオン」は、クアラルンプールなど首都圏だけじゃなく、マラッカ、セレンバンなど地方都市にも進出しています。つまり、地方でもちょっと所得に余裕がある人は、「どんなもんか」と日本食を試し食いしやすい環境にあるというわけです。うーん、イオン、とっても頼もしいよ!
ホットケーキミックス、他の国の製品とそんなに違うんやろうか...
なかなか良さそうなマレーシアでの日本食展開ですが、日本生産のコメはあまり?販売されていない様子。カリフォルニアから輸入した日本米の品種はインドネシアより豊富ですが、ジャカルタのスーパーにあるような「あきたこまち」とかはなし。インドネシアに比べると市場が小さいからかな?