みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

タイのワコールのCMとインドネシアのブラジャー事情

SNSでまわってきたタイのワコールのCMが「さすが、タイ」と思わせる内容でした。


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 途中まで、「えっこんなキワドいカメラワーク、下着会社のCMなのに、いいの!?タイって、そこまで性に対してアグレッシブなん!?」と驚きドギドギマギマギしながら見ていました。最後のオチは、すごい。「くら寿司」のCM並みに、すごい。

 私は基本的にTV-OneかMetroTVなどニュースTVしか見ていなかったので、あまり参考にならないかもしれませんが、インドネシアではブラジャーのTV-CMって見なかったなー生理用品のCMとかはあるんだけど「天使のブラ♪」みたいなさわやか系ブラジャーCMは見たことないなあ。

 インドネシアのブラジャー市場はけっこう闇に包まれているようです。

 ブラジャーとかはなくても生きていけるものなので、そんなに普及していませんでした。地方の庶民なんかは、ノーブラの人、まだまだいると思います。
 所得増とともに急速にブラジャーの普及率は高まっていると言われているけれども、メーカー別シェア率の把握はほぼ不可能。インドネシア市場全体を見た場合、かなりの割合がやっすい市場などで野菜のとなりのテントで並べられてるようなブラジャーが占めているからです。中国製のブランドどころか素材などの表記もされていないような、値段は1枚100円くらいからのものもあります。

 一方、高級ブラはけっこう前から高級モールの百貨店などに入っています。高級ブラといっても、ワコールをはじめ日本のブランドブラ。日本のブランドブラ=インドネシアの高級ブラ、という感覚です。昨年にはトリンプ・インターナショナルもオープン、定価は四千円以上ととても高いのですが、2枚買うと3割引、3枚買うと半額といったまとめ買いディスカウントでインドネシア市場を攻めています。知名度では、Sorellaというシンガポールのブランドが一番強く、価格も1000円台と安め。

 消費者の視点でいうと、市場全体のブラジャーの普及とともに、購入できるブラジャーの選択肢が増えてきました。
 わたしがインドネシアに来た2010年ごろって、お店で見かけるブラジャーのサイズはなぜかCカップまで、Dカップ以上はワコールしか選択肢がなかったんです。でも13年ごろは、サイズバリエーションも増えてます。モールの催事場スペースではブラジャー特売セールとかやっていて、専門スタッフがサイズを測ってくれたりもするそうです。

 でも実際買うかーーというと、わたしは3年間1枚もインドネシアで買っていません。だって、ブラジャーとかこういうものって日本で買うほうが安いから。その上、肌に体に直接つけるものなのできちんとした場所できちんとした人に見てもらって買いたいっていう気持ちがありました。
 10年前、クアラルンプールの伊勢丹でブラジャーを購入しようとサイズを測ってもらったところ、大きくサイズの異なるものを出されて困ったことがありました。「マレーシアがこうだからインドネシアでもこうだ」と乱暴にまとめるのはよくありませんが、スタッフの管理・教育がしっかりしてると思えないので、どーも抵抗が...。