みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

「魅力的な挨拶」ができる兄が、結婚しました

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新郎妹として6000キロ南の赤道の向こう側から、嵐と地震をくぐり抜け、結婚式に出席しました。

兄に1年ぶりに会いました。
兄のいやなところはたくさんあるけれど、兄の一番素晴らしいところで、私も一番好きなところは、笑顔と挨拶です。
今回の結婚式の様子と写真を振り返ってみると、不思議なくらいに、写真は全てドヤ顔。そして式中もドヤ顔(自信たっぷりの満面の笑み)を絶やさなかった。
まるでこの日のために産まれてきたというようなドヤ顔っぷり。

写真写りが異常なまでにいい。式だけでなく兄の人生を振り返ってみると、兄は昔からへんな表情で写真にとられることはほとんどなかった人だ。何かに取り付かれているかのような写真写りの良さだ。
なぜか考えると、そういえば兄は「ドヤ顔で挨拶する」ことを祖父に徹底して教育を受けていた。それが関係しているのではないだろうか。
祖父とよく近所を散歩していた兄は、ご近所さんに会ったらにこーって笑って、「こんにちはー!」と必ず言わさせられた、のか、そのように祖父がしむけたのか、祖父がそのようにしていたのを真似していたのかよくわからない。しかし、なんらかの挨拶の英才教育を受けた結果である兄のあいさつは、どこにいっても評判がよかった。おそらく今岐阜県の20代で気持ちよいあいさつをする男ベストテンには入るような気持ちよいあいさつをすると思う。
父の挨拶教育もなかなかのもので、いつも「本家のだれだれにあいさつするんやよ」とか「あの人にあいさつせんでええんか」とくどかった。いつしか近所の子が我が家に来た時、父に「お邪魔します」の一言が言えなかったため、父が叱り飛ばして帰したことがある。
そんな父を持つ兄なわけなので、まわりの人も準挨拶エリートになり、比較的きちんとした挨拶をする人が多い。

その人を知るにはその人のまわりの人を見れば良い、ということわざ通り、結婚式に参加してくださった兄の友人を見回してみると、いろいろあるだろうけれども、根本的には善良な日本人が揃っている。新郎側の席にいる人で、不良とか税金納めていないような社会から大幅に外れたような暮らしをしているのは、生活拠点が外国である私くらいであった。

兄は思春期のころどんな葛藤があったかは知らないが、でも一般的に言われる「人の道をそれるようなこと」はほとんどしていなかったと思う。
あいさつのエリートである兄は、とにかく相手にきもちよいと思われるようなあいさつをすることが身に染み付いているため、もしそういう方向に行ったとしても、あいさつの神様みたいなものに引き戻されていったんじゃないかと思う。

そのあいさつの神様に取り付かれているのか、エリート挨拶か、一体何かは分からないけれども、とにかく並々ならぬ挨拶力を持つ兄は、その挨拶で人を惹き付けつつ、山あり谷ありの人生をなかなか順調に送ってくれているんだと思う。もちろんこれからどんな災いが降り掛かるのかわからないが、挨拶エリートな兄の気持ちよいあいさつに惹き付けられた人々が、兄の人生をうまい具合に助けてくれるのだと、結婚式に参加した人々の顔を見ながら確信した。

もし、これを読んでいる人の中に、自分の子どもがまわりの人に恵まれた人生を送って欲しいと思ったら、徹底的なあいさつエリートに育ててみることを推薦する。
いつも誰にでも知っている人に出会ったら、満面の笑みで「こんにちは!」って言えるようにする習慣を植え付けることは、その子どもの人生にとって大きな財産になるとおもう。そのうち写真写りもよくなる。

(())ちなみにわたしもあいさつしますが兄ほど気持ちよい挨拶はできないし兄ほど満面の笑みは作れないです。「どうや!俺のあいさつすばらしいじゃろ!」っていうドヤ顔であいさつする兄の写真を掲載したいけど、自重します