みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

血液型について

今日の日本は、血液型を根拠に性格の傾向や趣向を言い当てたり占ったりする類がおおいに流行している。血液型占いに関する書籍は膨大な数になり、経済を潤わせているに違いない。O型はおおらかでB型はマイペース、などといった観点も、結構あたっている。しかし、日本での高校で、B型というだけでよくネタにされている風景を見ておおいに遺憾に思った。日本人は血液型占いが大好きなのはなぜだろうか。

理由の1つに、血液型分布率に関係があるようだ。私のステイ先のインド系ファミリーは家族全員B型という家ばかりだった。後に調べるところによるとインド人は8割型B型らしい。民族の血液型が同じとなると差異が生まれずどうしようもない。それでは占いようがない。
それに比べて日本人の血液型分布(O:A:B:AB=3:4:2:1)と、どの血液型も(ABはレアではあるが)バランスよくある、また人を分けるのは4種類と覚えやすいためはやるのだと思う。日本よりも血液型占いが盛んな国がある。それは隣国・韓国で、血液型分布は(O:A:B:AB-3:3:3:1)となっているようだ。

日本の考えによると、8割のインド人はマイペースになり、5人に一人のアイヌ民族は二重人格で、ハワイに住んでいる6割の人は几帳面ということになる。実際そういうわけでもないけれども、日本人の血液型概念が日本人にだけあてはまるのは一体なにが原因か。それはおそらくラベリング論が大いに関与するのではないかと思う。幼い頃から、血液型占いの風潮の世界に晒される故に、自分もそうなんだと思い込み、それに順応していく。

血液型占いは根拠がない。しかし、日本人は気づけば血液型概念から逃げることができない状態にあった。偶然風習だけで相手との相性を決め付けてしまう日本人は、ほかの民族よりもアンラッキーだ。