みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

iPhone5公式販売開始、購入方法などまとめ

 14日、iPhone5インドネシアにも上陸しました。ワレラガ祖国日本や隣国シンガポールや本国米国は9月に販売開始していたので、3カ月遅れの発売になります。もちろん、インドネシアなのでシンガポールや香港からの密輸品もふつうに出回っていたと思いますが公式販売は14日のフライデー。しかも深夜0時1分から販売開始してます。その辺日本より進んでる感がありますね。インドネシアでのプロモやら買い方やらオペレーターの戦略やらなにやらをざっと紹介します!

 インドネシアでのスマートフォン事情についてざっとおさらいです。(どうでもいい人はすっ飛ばしてください)
 2009年ごろから「オバマ大統領も使ってるスマートフォン」のブラックベリー(3万円くらい)が存在感を強め、月収米600ドル以上ぐらいの「リッチマン」(勤続年数10−20年?)が「ブラックベリー持ってる俺ってイケテル」とドヤ顔で使っていました。カード会社がブラックベリー12回払い利子なしなどのキャンペーンをやり、月収3万円くらいの人たちも徐々に手を伸ばしていきました。「ブラックベリー持ってるのはステイタス!」というのは2010年ごろまでで、その頃から少しずつ「リッチマン」たちが買い替えて下取りした中古のブラックベリーが市場出回るようになり、リッチマンの部下ぐらいの所得層の人たちが型落ちなどでちょっと安いブラックベリーを持つようになりました。
 2011年はじめに天下のグーグル・アンドロイドがインドネシアにも入ってきました。1万円以下で買えるサムスンのアンドロイド携帯が、「1.5ー2万円くらいするブラックベリーの中古を買おうか迷っている」というような所得層の人の心をキャッチし、それ以降がんがん売れ始めました。米系調査会社が今年の9月に、すでにインドネシアのアンドロイドのシェアがブラックベリーを抜いたという調査を発表しています。
 じゃあ日本人が大好きなアイフォーンはというと、SIMフリー品なためめちゃくちゃ高額。私がインドネシアに来た2010年で、16GB/3(3GSではなく)が6万円くらいしました。当時は月々料金が発生する12カ月しばりのプランはなく、本体売りのみ。使ってる人はほとんど見ませんでした。2011年終わりごろから、日本人の間でアイフォーン4か4Sを持ってる人が現れてきましたが、日本で買ったものかこちらで購入したものかはわかりません。
 アイフォーン4、4Sとも、インドネシアは他国より半年以上発売が遅かったです。
 

  • 深夜0時1分から発売

 近年メディアでも報じられているようにインドネシアの経済成長の恩恵を受けて人々の所得が上がっています。人々の欲望は、「ブラックベリーがほしい」から「アンドロイド搭載のギャラクシーS?がほしい」というふうに移り変わってきました。
 いままでiPhoneは多くの人にとって、高すぎて手の届かない存在でしたが、3年前にブラックベリーを手にしてドヤ顔だったリッチメンの所得はさらに上がり、所得と欲望がiPhoneに到達しそうな気配を醸し出してきました。MacBookがオシャレアイテムという風潮が高いインドネシアですから、みんなきっと「iPhone本気で欲しい(ドヤガオで写真をpathにうpしたい)手に入れたい」と思ってます。たぶん。きっと強く想ってます。
 これが、いわゆる「インドネシアの高い購買意欲」とやらなのでしょう。
 インドネシアの携帯電話オペレーター各社はこのリッチメンたちの購買意欲に応じようと、うるさいくらいのアイフォンファイブ上陸イベント、激安プロモーションなどをんがん仕掛けてきました。iPhone用の使用料金込みの分割プランも用意してます。いずれも「後払い」プランなので、対象者はクレジットカード所有者のみ。インドネシアの多数を占める、プリペイド払いでしかケータイ持てない人たちは最初から眼中に入れてないようです。
 冒頭に述べました、深夜午前0時1分に発売イベントもやってます。購買欲がぜんぜんなくって人件費が高い日本じゃなかなかできない発想だと思います。

  • テルコムセルの場合

 インドネシアのNTT的存在のテルコムセル社は事前にクレジットカードで前金をいくらか払える人のみを対象に「予約制度」を実施。ドコモポイント的にたまるらしいテレコムセルポイントを利用していくらか割り引くシステムだったみたいです。午前0時1分に、モール「ガンダリアシティ」で予約した人にiPhoneを販売・引き渡すイベントをやったそうです。→http://tekno.liputan6.com/read/468023/ratusan-orang-antre-iphone-5-di-mall-gandaria-city
 ちなみにテルコムセルは月々定額使用料(通話ネット本体分割代?)90万ルピアを12カ月しばりという設定で本体価格(前払い代)129万(1万円ちょっと)というプランを用意しています。テルコムセルのサービスセンター(GRApariなど)にいってくださいねー
 http://www.telkomsel.com/iphone

  • インドサットの場合

 インドサットはインドネシアの人たちの語り場たまり場「セブンイレブン」の2店舗の駐車場で深夜から発売記念イベントやってました。
 マンディリ銀行のクレジットカードで支払うという条件でのみ深夜0時1分以降購入できます。しかも本体価格から100万ルピア割引かつ、セブンイレブンの買物券25万ルピア分もついてきます。おトクっちゃおトク。
じゃかるた新聞によるとその割引の恩恵を受けて12台買った人もいるので、その人は1200万ルピア分割り引いてもらってさらに300万ルピア分のセブンイレブン商品券ゲットだったんだなーという計算ができちゃいます。1割安くして転売してももうかるんじゃない?
 14日以降、インドサットのサービスセンター的なところでももう買えるみたいです。詳しい使用料金込みの分割プランはこちらからhttp://www.indosat.com/iPhone

  • XLの場合

 XLは深夜からの販売イベントはやってないものの、先着50人、指定クレジットカードでの支払いやプランで最大本体価格が半額になるイベントをやってて、開催地で深夜から行列ができたみたいです。
 ここは前払金が最安の49万9千ルピア。(http://www.xl.co.id/iPhone

  • 本体だけ買いたい人は

 本体販売価格は、16GBで799万9千ルピア、32GBで899万9千ルピア、64GBで999万9千ルピア。
 いまさらですがアイフォーン5はSIMカードが「nano SIM」なので、電話番号を増やしたくない人はお手持ちのSIMカードを自分でカッターで切るか、それっぽい人に切ってもらうか、通信オペレーターのサービス拠点で交換してもらうかなんとかしてください。pasca bayar(プラン契約)だとnano SIMついてきます。

あとはわかんないことがあれば店員さんに聞いてくださいねー!あと日本語できる正規販売代理店もあるみたいだよー!だれかわたしにiPhone5プレゼントしてくださーい!!