(ニュース)シンガポール留学中のインドネシア人学生、痴漢で逮捕された件について
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5月26日、国立シンガポール大博士課程に留学中のインドネシア人学生が、シンガポールのMRT(地下鉄みたいなもの)で痴漢行為を働いたとして、シンガポールの裁判所より6週間の禁固刑を言い渡されました。
インドネシア語のオンラインメディアや現地大手紙(電子版)のほか、シンガポールの英字紙ストレーツタイムスでも掲載されています。高校時代には物理オリンピックのインドネシア代表チームだったとかいう過去の栄光とともに、webを通じてワールドワイドに伝えられた痴漢の実績。親戚縁者にとって一族の誇りだった彼は、一家の恥となったでしょう。本人、家族の心中お察しします...。思わず本人っぽいFacebookとLinkedinをチェックしちゃいましたが、インドネシアのネット掲示板とかで炎上とかにはなってないのかな...
そこで気になったのが、彼がやらかした痴漢行為の内容です。
オンラインメディアのDetikやストレーツタイムスによると、
「陰部が被害者の臀部(bokong,buttock)に二回触れた」
「耳にささやけるくらい被害者に近づいていた。車内の混雑状況が緩和されても被害者との距離を離さなかった」
あたりが該当部分でしょうな。陰部が、の部分はストレーツタイムスの見出しからしか読めませんでしたが。
正直読んだときは「たったそれだけで、彼は今までの名誉を失ったの?」と驚いてしまいました。だってだって、日本で横行している痴漢ってもっとひどいから。
インターネットに転がってる関東の痴漢被害の声は
・パンツに手を入れる
・スカートをまくり上げる
・臀部どころか陰部に触れる、指を入れる
・乳を揉む(揉みしだく)
・精液を制服にかける
などなど過激で人としての尊厳を蹂躙するなものばかり。なので、
「痴漢とはそういうレベルのものなんじゃないか」と思っており、
「シンガポールの女性は手厳しいなあ、強いなあ」と感心してしまいました。
そしてその瞬間、我に返りました。
そんな行為が日常化してしまっている、日本が異常なだけだ、と。
そしてその日本の日常を基準にしてしまっている自分も、異常なのだ、と。
シンガポールでは、人間として当たり前に持つ尊厳を尊重し合おうという社会があるのだ。
インドネシアでニュースをさばいているときは、女性としての権利を訴えるインドネシアの女性たちのたくましさにほれぼれしたものだ。もっと日本の女性も強くあっていい、人間として当たり前に持つ尊厳をもっと主張していい、とも思ったものだ。でも、日本はそれはなかなかはばかられる社会なのだ。私もそんな環境に甘んじてしまっている。これはいかん。いかんわ。いかんぞな。
↓ストレーツタイムス版
日本の痴漢事情参考