![夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫) 夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51SvUM0B8hL._SL160_.jpg)
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/09/02
- メディア: 文庫
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先月の半ばから読み始めていた、この本は土佐の武士・長曾下部元親氏について。最初の登場人物、菜々が岐阜出身の人でそこから親近感を持ち読み始めました。時代は信長が生きている頃から、秀吉が死ぬ頃までの話です。
つい最近まで私は信長・秀吉・家康だったら断然秀吉派でした。ですが、1年くらいまえ、なんかの本がきっかけで信長派になりました。前テレビでやっていましたが、日本人が一番好きな有名な人は信長だそうです。
よって、多少秀吉びいきで明智光秀という男がもともと嫌いで、その上信長を暗殺した卑怯な男で相当明智君のことを嫌っていましたが、この明智光秀が信長を暗殺したのも無理がない、そう考えれるようになりました。おそらく、私の性格は明智光秀に近いところがあると思います。まったく冗談を言わないわけじゃない、むしろ私はくだらないジョークを飛ばすのが嫌いじゃないけど、心の底は相当神経質で、今大学でもなお、「そこまで仲良くないけどしゃべらないわけじゃない」「一応挨拶する」みたいな方たちに対して、仲良くなりたいがゆえにいろいろ声かけたりしてるけど、むこうは私のことをものすごく嫌ってるんじゃないだろうか、すんげーウザイとか思ってるんじゃないだろうか、と被害妄想がどんどん膨らんでいくのです。多分明智光秀がいまの私の立場だったら、私までマイナス思考ではないだろうけど、やっぱり相手を疑っている状態なんじゃないか、なんて勝手に思ったりします。
長曾下部元親という人物についてですが、四国の人以外知らない人がほとんどなんじゃないかなーと思います。私も今回はじめて知った名前です。この人の性格は、たいそう不思議なかんじです。もしかしたら武士、いや一国の主というのは、こういうものなのかもしれませんが…。
臆病で、知恵が働く。そして、田舎者。それゆえの、運命。