わたしのための読書記録2023.1-2
この記事は、未来の私のために書くものです。
この本めっちゃおもしれーわ pic.twitter.com/JDraYgE9AA
— みきほ氏 (@miqiho) 2023年1月31日
「ネット右翼になった父」。貧困、女性差別をテーマにしたルポをよく書いている鈴木大介さんの、もはや心臓の内側をめくりだす系エッセイ。「久々に実家に帰ったら親がYouTubeで文字がひたすら流れる系のチャンネルを延々と見ていた」という話はそんなに珍しくなくなった令和ならではの本だなと思って読んでみた。ものすごく悲しい話だったので、「親がネトウヨになっていた」と思っている人ほど読んでほしい。
私は親ではないが、家族がネトウヨっぽくって閉口するときがあるのだが、これを読んで少し自分が勘違いしていたな、「定食化した価値観」にあてはめていたな、と自覚できた。
知的好奇心云々で、うちの父親はネトウヨにはならなさそうだな、と妙な安堵があった。
この本で、かつて左翼は「モテたければ左翼」「モテるための左翼」という今でいうパリピ的ポジションな時代があったと初めて知った。
今日は喉が痛いので寝たきりでこれを読み切った。カースト制度が根強くのこるインドで、低カーストの人がカーストから逃れて生活を良くするためにIT産業にながれた、みたいな話を定期的に聞いたけど、実際にIT産業に従事できてるのは高カースト出身者がほとんとらしい。 pic.twitter.com/GhEjORRAnw
— みきほ氏 (@miqiho) 2023年2月12日
「インド残酷物語」。マレーシアにいたときから、印僑と交流を持つ機会がすごく多かったが、マレーシアにいる印僑たちはカーストについてどう考えているのかついぞ聞けなかった。正確には聞いたけど伝わらなかったというべきか。なるほど、「カースト」ではなく「ヴァルナとジャーティ」と聞かなければならなかったのだ。
一時、「ITは新しい産業。カースト関係なく就業できる分野なので、低いカーストでも優秀な人はIT産業に従事する」という話を聞いたことがあったが、そんなのは幻だった、ということもわかった。