小さい子どもがいるおうちにとって、ロボット掃除機は贅沢品ではない。
「ロボット掃除機は贅沢品」
「無職の主婦なのにロボット掃除機なんて身分不相応。楽したいだけ」
みたいな意見を耳にするたび、こころがすこしだけひりひりする。
贅沢品か贅沢品じゃないか、その家庭の価値観とと所得とのバランスによるものだと思うけど、ちょっとだけわたしの話を聞いてくれないか。
我が家は2015年秋からルンバを導入しています。その年の冬に子どもが生まれました。子どもが生まれてからはダイソンのコードレスハンディクリーナーと併用で運用しています。
子どもがまだ寝返りもしない頃。子どもをスリングに入れて、散歩や買い物に出かけている間に、部屋のあちこちにちらばる髪の毛やほこりを吸い取ってくれるルンバ様。ルンバ様との生活はまさに「文明の勝利」というように感じていました。
もしルンバ様がいらっしゃらなかったらどうだっただろう。基本はクイックルワイパーだろうけど、週に1-2回は掃除機を引っ張り出してかけなければならない。その掃除機を出してコードを引っ張って移動して云々の時間、おそらく15-20分。しかも掃除機の音で子どもが泣いたりぐずったり驚いたりして、めんどくさいことこの上なしだ。
子どもがハイハイしだした頃。この時期の子どもは紐類が好きだ。掃除機をかけるたびに、掃除機についてまわり、最悪電源コードを触りたがり、ぺろぺろするだろう。掃除機を使っていない時も、自分が見ていないスキにコードを引っ張って遊ぶかもしれない。めんどくさいことこの上なしだわ。
... という、文明に甘えたがる自分がいかに未熟な人間なのかということは差し引いても、従来型のコード式掃除機と子育てってあんまり相性良くないと思います。
自分と子どもが外出しているうちに、髪の毛やほこりを集めといてくれるのは、本当にたすかります。
また、こんな見方をしてはどうでしょう。ロボット掃除機の導入で、これまでコード式掃除機に使っていた時間を、すべて子どもとの時間に変えられる、と。ルンバは親が楽をするためではない、子どものための道具だ、と。
「専業主婦(or育休中)の私がロボット掃除機ほしいなんて身分不相応」なんて悩んでしまっている人がもしいたら、ルンバで親が子どもを抱っこする時間を買う、と考えてみてはどうでしょか
そういう人たちに寄り添えるようになりたいし、寄り添おうという人を増やしていきたい。じゃ、そのためにわたしは何ができるんだろう。
— 堀田みきほ@書籍執筆中 (@miqiho) 2016年12月22日