みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

アジアの無痛分娩事情について

日本では2%しか受けていないという無痛分娩。
妊娠中期、わたしはなるべく楽したいので、費用が5万円以内なら無痛分娩にしたいと考えていました。そのことを地元の妊婦友達に打ち明けたら「エッ」とドン引かれました...。

「無痛分娩を選択した人がまわりにいない」ことに加え、お母様に「産みの苦しみを味わってこそ母親になるのに…」と言われたそうです。そういえば私も義母に同じようなことを言われました。なるほど、60代の義母世代の価値観をそのまま受け継いでいる20代もいるようです。

一方、おしゃれな国フランスでは8割が無痛分娩を選択しています。かの国からすると、医療先進国なのに自然分娩を選択するのは「なんで好き好んで辛い想いするの?マゾ?」という感覚のようです。

では、東南アジアではどうか。みきほ氏射程範囲内の3か国について、ヒアリングベースで調べてみました。

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シンガポールは無痛分娩がメジャー

たまたま昔のホストファミリーの親戚(47歳男性・技師)が医療関係者だったので聞いてみました。インタビュイーとして正確なのかな。
「無痛分娩がほとんどだと思う。麻酔なしというのは、あまり聞かないね。麻酔を使うと容態が悪化するとか、アレルギーがあるとか、薬との相性が悪くない限り、無痛分娩だと思うよ」
実際、シンガポールで出産した駐在員妻ブログなどをみていても、「無痛分娩でラクだった」という体験談が多くみられます。

インドネシアでは無痛分娩がない、けど計画的帝王切開が増えている

私と一ヶ月違いで北海道で出産したインドネシア人の女性(27)に聞いたところ「無痛分娩は日本ではじめて聞いた。普通分娩が一般的」とのこと。

その一方、インドネシアでは都市部で計画的帝王切開が広まっています。

私立病院に行く余裕のある所得層、中でもキャリア志向の共働きワーカーからすると、「仕事の都合もあって、出産日をコントロールしたい」というニーズがあるそう。

ほかにも、「自分の子どもの誕生日をみんなに覚えてもらえる日にしたいから」という理由もあります。2011年11月11日には、各地の病院で帝王切開の手術が執り行われ、「XX病院では12人の子どもが帝王切開で生まれた」などと現地メディアに取り上げられていました。2012年12月12日もそうだったな...。

 マレーシアでも無痛分娩は選択肢として「アリ」

ソースが少ないので恐縮ですが、傾向として、民族でも考え方が違う気がします。

マレー系...無痛分娩には消極的or2人目からならOK

中国系...積極的に取り入れたい
インド系...可でも不可でもなく、本人次第

マレーシア留学時代セレンバンでお世話になったインド系の一家に、お父さん・お母さん・娘さんみんなドクターという家族がありました。お父さん・お母さんはいずれも60代。いわく「2000年ごろはそんなに多くなかったけど、最近増えてる気がするなあ」。娘さんいわく「無痛分娩はより医療行為に近い出産。より新しい医療行為に前向きなドクターが多い」から、無痛分娩がしやすい環境なのかもしれません。

 

「マレーシア 無痛分娩」で検索すると、駐在妻など現地で生活されている日本人女性の、マレーシアでの無痛分娩レポブログがけっこう出てきますよ。