みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

お客様は神様か?

ながいながーい断食月も今日まで、明日からレバラン(断食明け大祭)。マレーシアでは「ハリラヤ」、中東では「イード」。イスラム暦的には新月、日本で言うお正月のようで、ちらほらお店も閉店していたりします。昨日はまだ出社日で、複数の屋台が出店するオフィスビルの食堂(フードコート)行ったら8つのお店のうち5店が閉店していました。食べたかったものが食べられなかった。せめて、事前に「レバラン前は何日から何日まで休みます」という告知も欲しかったなあ...。がっかり。
そこで他のお店で食べた訳だけど、ここで改めて店があるから客が存在するということに気付く。
日本にいると「お客様は神様だ」的な観念が常識になっていて、その常識を打破しなきゃいけないわけだから日本人は海外に行ってありえないを連発する訳だけど、お店とお客さんって持ちつ持たれつの関係なんだよなあ。
日本の「客>>>>>店」という構造はすごいひどい。
マック水道橋でドリンク頼んだけどストローが入っていなかったと、東京ドームの中まで届けさせちゃえる。
「それ奴隷!?」と思うようなことがマニュアル化されて、スタンダードになってる。
やっぱりそうなっちゃたのって、日本はモノがあふれてるからなんだよね。少ない市場をいかに奪い合うか、じゃあサービスで!と求めた結果、いかにお客さんに低姿勢で挑むかを競い合っちゃった。日本の自殺者数は、いかにお客に服従するか、ないしは資本主義の従順な奴隷でいるかを競い合った結果な気もする。

一方、日本国内でも客より店が強気な場合もある。
いま私はインドネシアでiPhoneを使うことを考えていて、日本のヤフオクとかでSIMロック解除済みのiPhoneを見ているんだけど、日本のSIMロック解除済みiPhone市場ではどっちかといえば店>客なんだよね。怖くて紹介できないけど、ヤフオクの質問歴とか見てると、出品者強気がけっこういたり。

「お金のやり取りがあるんだから、俺の方がエラい」みたいな風潮をなくしていく、あるいは緩和していければ、みんながつらい思いをしないでいい社会になるんじゃないかなあ。

客に見下されない、そして客を見下さないビジネス。
それを実現しているお店はいっぱいある。たとえばイエネコカメラさんは、「カメラを愛する人すべてに敬意を」払い、両者が対等という印象を受ける。そういうのが店が増えるだけでは、「お客様が神様だ」という風潮ははなくならないのはわかるのだけど、客と店が対等な場所がもっともっと増えるといいよね。
むかしの日本みたいに。

職を創ろうとしているid:iammgさんとか起業したいって言う人はそのへんも考えて欲しいなー:)

そのへんの考えはやっぱり甘いのかな。わたしのような職業は、直接お金を動かしている訳ではないから、いまいちビジネス的金銭感覚が身に付かない。
人によっては「そんなの甘えだ」「学生気分でいるだけだ」と言われるかもしれない。
いろいろ木村さん(http://meta-kimura.jugem.jp/)とかナオトさんとか(http://ameblo.jp/mn-i/)に相談ですよー
3月の帰国の際に相談乗ってくれる人探さないとなー。