【ラマダン】断食明けの食事はみんなで食べる
イスラム教徒の方はラマダン(断食月)中、日の出から日没まで、飲食できません。
1日の断食明けの最初の食事を、インドネシアあるいはマレーシアでは「ブカ・プアサ」といいます。これはたいてい、一人で食べるのではなく、家族や友人と集まって食べることが多いです。みんなで集まって食べることが増え、「せっかくだから外でいいもの食べよう」と、外食機運がいつもより高まっています。
その外食需要を見込んで、飲食店は
- ラマダンビュッフェ
- ブカプアサ用軽食メニュー
- ブカプアサ用ケータリングサービス
などで稼いでいます。
つらい断食した1日を無事終え、「いやーきょうも断食を無事終えることがよかったよ~」という気持ちの分かち合いの意味があるそう。感情の共有、一体感形成、コミュニティ団結の側面もあります。
【企業】オフィスでの活用例
Keluarga Besar PT Biru Semesta Abadi Menggelar Buka Puasa Bersama - Terkini Biru : Terkini Biru
上記は、インドネシアの飲料水メーカーミトラビル社の例。同僚たちとずらっと並んで、飲食店でみんなで食べる準備をしています。
上司でも部下でも、新入社員も、来月退職しようと思っているスタッフも、みんな「おなかがすいた」「のどがかわいた」という気持ちは同じ。「同じ釜の飯を食う」ともいいますが、純粋に空腹という状況の共有ができています。
私もジャカルタで働いているとき、断食していないけれどイスラム教徒の友人たちにまじって「ブカ・プアサ」に参加していましたが、雰囲気がすごくなごやかになって幸せな気持ちになりました。
感情の共有、一体感形成、コミュニティ団結。イスラム教徒のスタッフを1人でも雇用している企業さんは、ひとつ、やってみるといいかもしれません。