ラマダンについてQ&A形式でかんたんに紹介するよ 食事編
前回の記事から、ラマダン中のムスリムの食事事情についてちょっと掘り下げていきます!
6月5日から7月5日ごろまでのラマダン中、日本でイスラム教徒と商談予定がある方、イスラム教徒を接待する予定がある方、参考にしてください。
Q:日の出の時間、日の入りの時間って、イスラム教徒のみなさんはどうやって知るの?
A:イスラム教徒が多い国では、町内放送があります。
インドネシアでもマレーシアでもシンガポールでも、モスクから「これから断食タイムだよ~」「断食タイムの終了だよ~水飲んでいいですよ~」という放送があります。
また、最近は、断食終了時間を教えてくれるスマホアプリもあるそうな。こういうところでもIT化は進んでいます。
日本の新聞朝刊に日の出・日没時刻が載ってます。新聞チェックするついでに「うわ...朝4時半から夕方7時まで、ごはんを食べられないのか」と、思いを馳せてください。
Q:1日飲み食いしないってけっこうハードだと思うけど、1日の断食が終わって最初に何を食べるの?
A:断食フードとしては、デーツが特に好まれます。そのほか、水、クラッカーなどの軽食、果物など。インドネシアではポカリスエットがラマダン商戦アイテムになってます。スポーツ飲料に商機あり?
デーツというのはナツメヤシの実のこと。甘く栄養価も高いことから、断食月定番フードとして長年愛されているようです。日本人がお正月にお節を食べるノリで、デーツを食べている様子。イスラム教の開祖ムハンマドの好物だったそうです。日本ではロハス系のお店やカルディのような輸入食材店で買えます。アマゾンでも買えます。
Q:断食月中、むこうの国の飲食店の売り上げは落ちるのでは?
A:昼間の売り上げは落ちますが、夜間の「食いだめ」の時間帯に稼いでいます。
1日の断食開始前の食事セット、断食終わりの食事コースなどのプロモーションがさかんです。
これについては、別記事にて解説します!