電子書籍を作ってみての感想(技術面)
引き続き、電子書籍(Airbnb、民泊事業者向けの英語例文集)ネタ。今回は技術面についての感想です。
- KDPをめぐる環境はコロコロ変わる
- 商品説明にタグが出てくるエラーは定期的に起きる
- 装丁デザイナーのすごさがわかった
の順にお届けします。
KDPをめぐる環境はコロコロかわる
Amazonが提供する電子書籍セルフ出版サービス、Kindle Direct Publishing(KDP)は、日本では2012年10月にはじまったばかりのサービスです。Amazon側も試行錯誤しているのか、出版仕様・条件などが少しずつ変わっています。
例えば、税務上の条件。少し前の情報だと、KDPで本を出版するにあたり米国の国税庁に連絡してEINという番号を取得しなければなりませんでした。しかし、2015年11月現在、日本国内だけで書籍を販売する場合、米国の国税庁への連絡は不要です。「税に関するインタビュー」に回答すればいいだけです。
関連キーワードで検索してみると、「EIN取得代行業者」たる人々が出てきます。KDPをめぐる環境は変化が激しく、情報の更新を怠っているノウハウサイトの管理者がいると認識していないと、混乱しそう。私自身、「アマゾンで電子書籍を出すのに必ず必要なEIN取得を」という代行業者の文言を見て、「エッなにそれ、私取得してないよ」と焦りました。
英語に自信がない人は、「アメリカの国税庁とやりとりしなきゃいけないの?」と、めんどくさがってこの時点で電子書籍発行を諦めちゃうかもですね。
また、コンテンツの形式。「e-pub形式で作るべきだ」と発信するブロガーもいましたが、2015年11月現在では、ワードファイル形式でも作ることができます。
こういう細かいところはどんどん変わって行くので、そのつどそのつど調べなきゃいけないのは厄介ですね。ただ、「変わっていくものだ」と心得て取りかかると、混乱の幅が小さくて済みそうです。...なんか、インドネシアの法令解釈みたいだな...。
商品説明にタグが出てくるエラーは定期的に起きる
これは私が一番混乱した問題です。必要事項を記入してアップし、半日後に商品ページができたのですが、商品説明のところにhtmlタグが表示されるというエラーが発生していました。(画面のキャプチャをしていないです、ごめんなさい)
解決方法を調べていたら、同様の悩みを抱えた方がおりました。
Amazon KDP Support: 商品の説明にタグが勝手に挿入され ...
どうも定期的にこのエラーが発生するようです。私はなかのひとに相談してなおしてもらいました。
内容変更がリアルタイムじゃない分やきもきしますよね、同じような状況の方、参考にしてください。
装丁デザイナーのすごさがわかった
外注すれば3000円〜5万円とかかりますが、「何事もいったん自分でやってみよう」の精神で自作してみました。インターネットはすごいもので、KDPの表紙の作り方を解説したYouTube動画など、参考になる無料の資料があふれています。
参考にしたものを一部紹介。
帯の発想がなかったので「へーそうかー帯があるとたしかにちがうなー」と参考になりました。
「要するにフォントだよなーフォントで雰囲気かなりかわるよなー」
と、こんなかんじに勉強していきました。
ただ、これは職人の分野なので、奥が深い。素人が勉強しても限界があるし、どうしても付け焼き刃になってしまいます。そして下手に手を出すと沼にははまっちゃうんです。「もうちょっと文字が大きい方がいいんじゃないか」とか「この文章はココに入れた方がいいんじゃないか」とか、ずぶずぶと入り込んでしまいます。
こんなコミュニティもありますし...。
凝り性の人ほど抜け出せなくなるでしょう。自分が表紙制作に向き合う時間は5時間なり7時間なりと決めて、「このへんが限界だ」と線引きをしたほうがいいかなと思います。
ちなみに、私自身、今回のデザインに関しては「素人の割には、そこまでみっともない外見じゃないんじゃないかな」とそこそこの自信をもっています〜。
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