みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

IT企業のBtoB広報に転生。これまでの広報スキルがあまり役に立っていない事実と試行錯誤中

元新聞記者、メディア業界には知り合いも多く、記者とのつながりもあり、「広報は得意」と思っていたけれど、業界が異なればぜんぜん役に立たなかった―――という話です。

わたしのメディア掲載獲得&広報実績について

もともと私は、外国人観光客集客支援の「合同会社みきほし」という事業を営んでいて、自著出版の時や観光マップ発行の際に記者会見などを開き、地味にメディア露出を獲得していました。

www.jp-inbound.com

なので、メディア露出のための動きは「やったことがあるしそれなりに成果を出せる」と思っていました。が、BtoB広報・ITの分野では勝手がぜんぜん違うなと感じました。

こんなに違う、「BtoB広報の勝手」

1.記者会見するネタがない

記者会見するネタが切実にない。

BtoB企業でも自社サービスがある企業かつ新サービスリリースであれば記者会見を行うネタがありそうだけど、そうでない企業(ライセンスの代理店など)は本当にネタがない。

*とはいえ非BtoBであったとしても記者会見をする機会がいっぱいあるわけではないと思います

2.プレスリリース配信後の勝手が違う

自分が記者をやっていたときは10年前は、

 

企業がプレスリリースを出す→

(記者が)プレスリリースを受け取る→

記者がプレスリリースをもとに追加取材を行う→

メディア掲載

 

という流れが「作法」だと思っていましたし、自分で事業をやっているときもそのように対応いただいていました。

 

ですが、BtoB企業の広報をやっている現在、

 

企業がプレスリリースを出す→

メディアがそれをもとに執筆してくれる→

メディア掲載

という流れが多いです。「あれ」っていう感じ。

広報はメディアリレーションだけではない

自分が新聞出身かつ自分の強みということもあって、どうしても広報=メディアリレーションの文脈でしか見ていられなかったのですが、広報ってPublic Relationsです。Publicって、メディアだけじゃないです。

既存顧客、その中でもユーザーとも管理者とも関係性を築きたいし、それを含めたコミュニティづくりもしていきたい。開発者、従業員、地域、出資者、行政機関と関係性も意識していかなければならない。

メディア広報より技術向け・ユーザー向け広報のほうが影響力ある

これは9か月やってようやく思い至ったことです。

マスコミに向けて発信するよりも、ニッチオブニッチな世界では、ダークSNSやインフルエンサー(特定の業界で影響力がある人)で話題にしてもらう方が影響力(より多くの人に認知向上する力)がある。

最近DevRelという概念を知り、勉強中です。

DevRelコミュニティ運営をされている方はとてもオープンマインドで、またハラスメントがコミュニティ内で発生しないように配慮されており、「進化したインターネットのコミュニティ」と感じました。

devrel.connpass.com

3月にイベントあるのが楽しみ。

 

このほか、広い意味での方向として、何ができるか試行錯誤中です。少しずつ打つ手を増やしていきたいです。