今週のお題「いま学んでみたいこと」:編集力
今週のお題「いま学んでみたいこと」
学びたいこと:「編集力」
「伝わる文章」をこしらえる際、受け手への「読みやすさ」、「わかりやすさ」がキーになってきます。多くの人にとって「どうでもいい」「自分には関係ない」と思われがちなテーマや、小難しそうなものほど、手を抜けません。
私の扱うテーマであれば、外国人観光客対応とか、インドネシアまわりのこととか。そう思っているとき、インドネシア社会研究者の大御所・倉沢愛子さんがシノドスに寄稿した文を読みました。
とても読みやすかったです。
それはは自分がインドネシアに関心を持つから、あるいは映画を見たからなのか。いやいや、はてなブックマークのコメントをみてみても、映画見てないっぽい方から「読みやすい」「わかりやすい」などの意見が見られます。(*映画見たっぽい方のコメントが圧倒的に多いです)
そのように、人の中に入っていく文章を紡ぐ力=編集力というのは、私が今もっとも学びたいもの・そして日々意識して学んでいる事柄のひとつです。
編集力って何だろう
編集力とはなんでしょうか。テクニック的なところでいえば、執筆力、構成力などでしょう。「見出しは何ポイントがいいか」とか「こっちのパラグラフを先に持っていくべき」とか。
でも、このところのモノカキさんや編集者さんとの邂逅で、「読者のことを徹底的に考え抜いて伝える力」なのかな、と思うに至りました。
ワタシガワタシガーと、「自分が伝えたいこと」は二の次。まず、土台として「どう工夫したら、興味ない人に最後まで読んでもらえるか」を追求すること。そのあと、「どう紡いでくべきか」のテクニックを駆使するものかな、と。
それは文章だけでなく、映像でも、プレゼンテーションでも、「一方的にものを伝える場」において、なんでもいえることでしょう。
読者のことを考えないと、意図しない誤解を招く
逆に、読み手のことを考え抜かないと、本来伝えたいことが誤解されて伝わってしまいます。意図しないメッセージを送ってしまうことほど、恐ろしいことはありません。下手したら、応援したい取材対象を貶めたり、傷つけたりわけですから。
特に社会的弱者をテーマにする場合、かなりのスキルが必要とされるように思います。見たいものしか見ない、見たいようにしか見ない人にも、きちんと伝わるように。
ここのところを意識して、マス・コミュニケーションに関わっていきたいですね。
取材対象者に誤解ではなく理解が深まる書き方をする必要がある、とてもデリケートな話題ではあると思う。そういう意味では100%受け手(読者)のことを考えて書かないといけないし、編集者はそこを意識して編集しないといけない。これはどんな読み物でもおんなじ。勉強になったな。
— 堀田みきほ (@miqiho) August 24, 2015