【ラマダン】断食明けの食事はみんなで食べる
イスラム教徒の方はラマダン(断食月)中、日の出から日没まで、飲食できません。
1日の断食明けの最初の食事を、インドネシアあるいはマレーシアでは「ブカ・プアサ」といいます。これはたいてい、一人で食べるのではなく、家族や友人と集まって食べることが多いです。みんなで集まって食べることが増え、「せっかくだから外でいいもの食べよう」と、外食機運がいつもより高まっています。
その外食需要を見込んで、飲食店は
- ラマダンビュッフェ
- ブカプアサ用軽食メニュー
- ブカプアサ用ケータリングサービス
などで稼いでいます。
つらい断食した1日を無事終え、「いやーきょうも断食を無事終えることがよかったよ~」という気持ちの分かち合いの意味があるそう。感情の共有、一体感形成、コミュニティ団結の側面もあります。
続きを読む飲食店必見!断食月だから低コストでできるラマダン用メニュー
- 日の出から日没まで、日中は飲食をしない
(→よって、「ハラール認証済ランチメニュー」はほぼ売れない) - 旅行中は断食しないという考えの人も
- 病人や生理中の女性など断食義務適用外もいる
というのが簡単なまとめです。
断食期間中は、ハラール認証メニュー云々よりも、1日の断食の終わりの時間のタイミングで水やフルーツを提供してくれる方が、イスラム教徒の方にはありがたいでしょう。もちろん、ハラール認証済メニューもうれしいのですが、日中は食べられませんから。
水とドライフルーツだけ! 飲食店さんにおすすめしたいメニュー
じゃ、どんなメニューがいいかというと、ミネラルウォーターと、無添加のドライフルーツだけ。この2つだけのセットでいいです。
ざっくりいうと、ドライフルーツは認証あるなしにかかわらず、ぜんぶハラール(=イスラム教徒が食べていいもの)と思っていいとおもいます。ただし、砂糖とかシロップとかいらんものがかかっていなもので。
一番おすすめのドライフルーツはデーツです。これを出しておけばイスラム教徒も「おっこの店わかってるな」と思ってくれます。
+ハラール認証付きのお菓子
調達可能であれば、ハラール認証付きのお菓子もつければいいでしょう。ハラール認証マークはこういうものです。神戸物産の業務スーパーには必ずハラール認証済のお菓子が売っていますし、100円ローソンや100円均一、輸入食材店のコーナーに行けば見つけることができます。
とはいえ、探すのが面倒だったり、自信がないのであれば、下手に手を出さない方がベター。ミネラルウォーターとドライフルーツだけで「ラマダン・メニュー」としてOKですよ!
「食材をハラール認証でそろえるのは大変お金がかかる...」
「専用キッチン作る予算なんかない...」
と、イスラム対応を最初からあきらめている飲食店さんこそ、断食月にムスリム対応をしてみてはどうでしょう。
ラマダン対応関連のご相談などあれば、下記にお気軽にご連絡ください。
【訪日インバウンド】民泊事業者必見!外国人観光客のバリアフリー需要について
川崎市で100回目となるビジネスプランコンテスト「かわさき起業家オーディション」の最終選考会に行ってきました。
このビジネスプランコンテストに参加された、株式会社ニコ・ドライブ様(川崎市高津区)のプレゼンで、「米国では車いすユーザーでも暮らしやすい社会になっている」という旨の話があり、ハッとさせられました。わたしが民泊(Airbnb)関連で訪日外国人観光客の対応をしている際「お宅の物件、車いすでも利用しやすいの?」「エレベーターはあるの?」というお問い合わせがちょくちょくあったからです。
その数、約2700人中25人。全体の1%に近い数字です。この数字を「少ないから、車いすの人のことなんて考えなくていいや」と無視するか、それともパラリンピックを想定して今後も需要があるとみなすかは、それぞれの事業者様にお任せします。
以下、車いすユーザーの方の特徴と詳細。
続きを読む<データ>食のインバウンド市場、ハラルよりベジタリアンのほうがデカい!
最近はイスラム教徒マーケットがあちこちで注目されています。また、これを商機にとハラール認証ビジネスも盛んになっています。が、外食分野に関しては、イスラム教徒向けに特化したハラール云々よりもベジタリアン向けのほうが、需要は高いのです。今回は数字を使ってその点をご説明します!訪日観光客向けに食事を提供する事業者(ホテル、旅館)の方に、一度比較してみてください。
(ハラール認証そのものについては、賛否両論あるため、深く言及することは今回は避けます。あくまで、食の分野で、イスラム教徒向けのものと、ベジタリアン向けのもので比較します)。
今回の参考資料:JNTO 2015年の通年訪日旅行者数に関する報道発表
http://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20160119_1.pdf
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