【2016年5月に読んだ本】「ここが変だよ地方議会」ほか3冊
5月に読んだ本です。
「ここが変だよ地方議会」
「<40男>はなぜ嫌われるか」
「家族という病」
「ピカソは本当に偉いのか?」
の4冊。新書ばかりのわりに、1週間に1冊という遅いペースだ。
「ここが変だよ地方議会」
パンピー(←議員一族or議員秘書経験なしという意味で)出身の川崎市議の小田りえ子さんの本。パンピーから見た地方議会の異様さをおもしろおかしく、漫画を交えて書いています。
これは議員を目指す人よりも、地方公務員・事務職を目指す人が読んだ方がいいかもしれない。地方公務員の事務職の仕事ってあんまりイメージできないけど、自分が担当するかもしれない仕事のひとつに、議員対応があるっていうのを知っといた方がいいと思う。そしてその議員対応、めんどくさそう。
個人的に小田さんは、自治体の待機児童問題に取り組む議員さんで、私が応援している議員さんの一人です。選挙区、違うけど。
「<40男>はなぜ嫌われるか」
40男と一緒に生活をしているので、彼の行動を見るのに参考になるかなと購入。
1975年前後生まれの男性が、どのような価値観やカルチャーに囲まれてここまできて、どんなメンタリティを持つかをよくもわるくも丁寧に解説してくれています。また、この田中さんの語り口調も軽快で心地よい。
「ところで、ラーメンの口コミサイトでも同様の感想を持つのだが、中高年男性のレビューは読む気が起きないほど長文で、なにが言いたいのか分からないことが多く、ヘビーユーザーほど独特の言い回しを使うため少し気持ちが悪い。どうにかならないのか。」田中俊行さんの書より。もっと言ってほしい
— 堀田みきほ (@miqiho) 2016年5月5日
「家族という病」
「下重さんも、老いてしまわれたなあ...」というのが読んだ感想。
Amazonのレビューでもある通り、育児経験されていない方が代表面して「家族」を語るのに違和感。「育児経験ない奴が家族を語るな」といいたいわけではないし、いろんな家族の形があってしかるべきと思うけど、この方の時代では家族といったら子どもがいる状況がスタンダードなのに、非スタンダード家族である下重さんがスタンダードを語るのはなんか違う気がする。
「若い人」とひとくくりにしてしまうあたりに、「老い」あるいは現実を見れていない感がした。「若い人は、婚活婚活と結婚したがる割にすぐ離婚する」というような言い回しがあったが、婚活する人とすぐ離婚する人はおおむね違う人のはずだ。まさかこの人が若者を十把一絡げに語るとは。変にショックを受けた。
「ピカソは本当に偉いのか?」
「不機嫌による支配」に関する増田がこの本を言及していて、手に取ってみた。
ピカソの世渡り術、対人関係構築能力、「不機嫌による支配」が解説されていて、私には興味深く読めました。
そういえば私はそれこそ保育園に入る前なんかは絵をかくのが好きで、「画家になりたい」「画家はもうかる」みたいなやりとりを身近にいた大人としていたのを思い出した。大人になるにつれて、画家はもうからないということを知るのだけど、なぜあのときまわりにいた大人が「画家がもうかる」なんていったのか理解できなかった。この本を読むまでは。
ゴッホよろしく、画家は往々にして貧乏なのだと思い込んでいたのだけど、ピカソは強烈に儲かっていたんだなあ。驚いた。
突き抜けた才能を持つ人は人間関係の築き方がクレイジー。
「未成熟な人格を持つものが、成熟した人格を持つものを支配に置く」という西岡さんの分析、これはブラック企業の経営者と従業員の構造そのものやん...。