ジャカルタで一番聞いた曲は「わーお!」
ジャカルタにいたとき、一番耳に入ってきた音楽は、たぶん、この歌でした。
ジャカルタにいたときは、何の歌なのか、いったいなにをやっているのかまったくわかんなくてモヤモヤしていたんですが、子どもと一緒にEテレを見るようになって、すっごくすっきりしました。ずっと足りなかったパズルのピースが、きっちりしまったかんじ。
NHKをほぼ毎日「聞いて」いました
ジャカルタの職場、編集部のほうには、テレビが2台ありました。私の席はほぼずっとテレビと背中合わせの位置なので、テレビは「見る」というよりほとんど「聞いて」いる状態。
報道関連の仕事なので、番組はいつもニュース。インドネシアの民放「TV-ONE」「Metro TV」、海外に住んでいる日本人向けの「NHKワールドプレミア」のどれかがいつも流れていました。
このNHKワールドプレミアの番組構成は、NHK総合とEテレの内容がごちゃごちゃになったものです。Eテレの「天才てれびくん」のあとにニュースを挟んで総合の「ためしてガッテン!」というように。
昼間はインドネシアの民放2局を流し、夕方になると日本のニュースをチェックするため、いったんNHKにチェンジ。ジャカルタ時間の15時のニュースをチェックしたあと、チャンネルを変えないでいると、「いないいないばあ」が始まります。
「みんなみんなみんなみんなぴょーんぴょん!!」
「おそらにわーおわーお」
「だんご♪だんご♪」
内容はわからないし、めちゃくちゃ意味不明で謎だけど、「NHK教育の子供向け番組なんだろうな~」くらいの感覚。税務局職員なのに汚職をしたガユスが捕まった時も、小沢マリアのインドネシア訪問にイスラム識者が「ハラーム(イスラム教徒にとってダメなもの)だ!」と大騒ぎしたときも、ジョコウィドド現インドネシア大統領がジャカルタ州知事選挙に立候補したときも、わたしはこの「わーお!」を聞いていたのです...「なんなんだろう、この歌は...」と思いながら。
ああ、ほんとすっきりした。