みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

石井光太さんの「鬼畜の家」を読みました。

読むのが辛かった本オブザイヤー2016決定。

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渦中にいる人は、それがおかしなことと思ってやってない。それが「ふつう」と思える生育環境だった。

この本に出てくる我が子をウサギ用ケージにぶち込んだ人も、この本には出てこないけど、慶応大学生や東大学生の一連の残念なニュースの当事者たちも、朝5時に働き始める電通の人たちも、残業100時間で自殺とは情けないとぬかす大学教授のおじさんも、口汚く人種差別発言を繰り返す人も、連鎖商取引のビジネスモデルに囲い込まれたわたしの友人も、「おかしなことではない」と思ってやってる感ある。
これ何なんだろ、認知の歪み?

認知の歪み、明日は我が身。自分が「おかしなことではない」と思ってやってることが、はたから見たら異常ってことも、あるよなぁ。わたしだって、そうなるのかもしれない。
そうならんよう、人付き合いの多様性を心がけたいです。

 

「鬼畜」の家:わが子を殺す親たち

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