石井光太さんの「鬼畜の家」を読みました。
読むのが辛かった本オブザイヤー2016決定。
渦中にいる人は、それがおかしなことと思ってやってない。それが「ふつう」と思える生育環境だった。
この本に出てくる我が子をウサギ用ケージにぶち込んだ人も、この本には出てこないけど、慶応大学生や東大学生の一連の残念なニュースの当事者たちも、朝5時に働き始める電通の人たちも、残業100時間で自殺とは情けないとぬかす大学教授のおじさんも、口汚く人種差別発言を繰り返す人も、連鎖商取引のビジネスモデルに囲い込まれたわたしの友人も、「おかしなことではない」と思ってやってる感ある。
これ何なんだろ、認知の歪み?
認知の歪み、明日は我が身。自分が「おかしなことではない」と思ってやってることが、はたから見たら異常ってことも、あるよなぁ。わたしだって、そうなるのかもしれない。
そうならんよう、人付き合いの多様性を心がけたいです。