みきほ氏ブログ

川崎在住、トリリンガル。日本にくる外国人観光客事情と対応術、インドネシア・マレーシアまわりのことを中心に書いています

夫婦で読みたい本「わたしのウチには、なんにもない」

今週のお題「人生に影響を与えた1冊」

 

「人生に影響を与えた」というより、夫婦として、家族として共同生活を送る上で、影響を与えた一冊を紹介します。夫にとっては、「ものの持ち方」という観点で影響を与えた本です。

わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります

わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります

 

宮城県仙台市にお住まいのゆるりまいさんによる、コミックエッセイです。汚屋敷&汚部屋で生まれ育った彼女が、ものがなんにもない生活を手に入れたかが描かれています。ちょっと前に話題になった、ミニマリストのはしりみたいなものだと思います。

 

夫にこの本を薦めた経緯

約半年前の3月末、1月に入籍した夫と、ようやく一緒に住むことになりました。

お互いそれぞれルールで生きてきたアラサー女子とアラフォー男子の共同生活。くだらないもめ事を起こしたくないので、手探りでそれぞれのルールを擦り合わせて、「うちのルール」づくりをしました。具体的には、タオルのたたみ方や洗濯の分け方、食器の使い方など。

その中で、ワレワレ夫婦は、インドネシア*1の国是である「多様性の中の統一(ビネカ・トゥンガル・イカ)」を掲げます。「相手になにかを強要しない」「自分に悪影響を及ぼさないならば、相手のやりたいことや考え方を尊重する」ことを共通認識として持ちました。

お互いの私物収納スペースは、それぞれの荷物の量に合わせてゆるやかに割り振りました。服の量は、夫:私=3:2くらいでした。繰り返します、「3」は夫です。ふつう、服は女性の方が多いのですが、夫のほうがはるかに多かったです。夫は、物持ちというか、「使わないのに持ってる」ものが多い人なのでした。

ここでかなり、モヤモヤしてしまいました。「使わないモノ持ってるなんて、収納のムダ」と。「今後子どもが生まれたら、収納スペースはどうなるんだ?」と。

とはいえ、収納スペースにまだ余裕があるので私に悪影響が及ぶ訳ではないですし、私としても「相手になにかを強要しない」モットーは守りたい。「使わないものや服、捨てるよ」なんて言いたくありません。それは、自分ルールの押し付けになってしまうのですから。

だから、この本を図書館で借りて、「こんな考え方もあるんだよ」と机の上に置いときました。

すっきりした暮らしを目指して

この本は

「ものを持たない暮らしになるまでの経緯」

「ものを持たない暮らしがいかに便利か」

「家を散らかさないためにはどうするか」

などが、コミック形式で綴られています。

「読むぞ」と気合いを入れて時間を用意してページをめくりはじめないといけない活字本と比べて、さらっと読めるコミック形式というのは、とても薦めやすいです。

読んだ後、夫は有り難いことに洗脳され、割とてきぱきといらないものを処分する方向に進んでいます。なにより、この本を読んで「使うか使わないかわかんないけど、今何となくほしいもの」は買わなくなりました。あと、買う前にいろいろ吟味するようになりましたね。衝動買いが劇的に減った気がします。それだけでも、メリット大きいなあ。効果はばつぐんだ...!!!

 私は「ものを持たない暮らしがいかに便利か」の部分に影響を受けたのですが、夫はそれプラス「家を散らかさないためには」の部分にもかなり洗脳されています。そして「使ったものはすぐ所定の位置にしまう!」と口うるさく言うようになりました。オカンか、アンタは.....!!!

そんな夫のおかげでいつも家はきれいです。ありがとう夫。あー、夫と結婚してよかった。 

 

 

  

なんにもない部屋のもの選び

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*1:ワレワレ夫婦はインドネシアにそれぞれ8年、3年いた人で、ジャカルタで出会っています。