インドネシア人メイドさんの思い出・アイロン編(1)
アイロンをかけるたび、インドネシア人のメイドさんに思いをはせます。
2003年、私がマレーシアに交換留学生として滞在していたホストファミリー6家庭のうち、3家庭にはインドネシア人のメイドさんがいました。年は10代後半から20代。みなジャワか、スマトラの出でした。*1
当時、マレーシアで共に暮らしていたインドネシア人のメイドさんは、かなり明るく、朗らかで、楽しそうに、そしてバカていねいに仕事をしていました。
その「バカ丁ていねいな仕事」のよい例が、アイロンがけ。学校の制服はもちろんプロフェッショナルにしわひとつありません。そして、ジーンズやパジャマにまで、きれいにアイロンをかけてくれまいた。
時は流れ、わたしはジャカルタでサラリーウーマンとして生活をします。コス(kos)という、シェアハウスにメイドさんと門番がついたような物件に居を構えました。ここでもわたしは、アイロンがかかった、しわひとつないパジャマを着て眠りにつく日々を送りました。
さて現代。日本に戻って結婚して子供が生まれ、日当たりの悪い部屋に住んでいるので、「乾燥機付き洗濯機」のお世話になっています。この乾燥機付き洗濯機はやっかいで、ものすごーく、しわができるんですよね。特にすそなんかに、へんな折り目がついちゃう。
だからといって、自分がシャツにアイロンをかけるついでにパジャマも...というわけではないけれど、マレーシアやインドネシアで、パジャマにアイロンをかけてくれたメイドさんのことを、ふと思い出します。